豊島区立巣鴨図書館 訪問記
last visit:2008/5/1
巣鴨駅と都電荒川線庚申塚駅を結ぶ有名な巣鴨地蔵通り商店街から大塚方面にちょっと外れたところにあるのが巣鴨図書館。JR大塚駅と都営三田線巣鴨駅の中間付近にあるので、大塚駅からも歩いていけます。私は巣鴨駅から徒歩と、家から自転車の二通りの行き方で巣鴨図書館に行ったことがあるのですが、巣鴨駅から徒歩ならとげぬき地蔵のある高岩寺に寄りたいところ。どちらにしろ通り道ですので、心や身体にささったとげを抜いてもらってくださいね。逆に自転車で行くときは、ゆっくり歩く通行人が多い地蔵通りは避けた方がいいです。
巣鴨駅から行く場合も大塚駅から行く場合も、細い路地を抜けて巣鴨図書館にたどり着く形です。言葉では説明しにくいので、地図をしっかり見て行ってくださいね。
図書館は2階建て。1階入り口入って左に児童室、右にカウンター、その奥に一般書架があります。2階は新聞・雑誌コーナー、図書分類300番台(社会科学)の棚、文庫。中高生コーナーやリサイクル本コーナーも2階ですね。閲覧室も2つあります。
図書館の正面入口前はちょっとした公園になっていて池もあります。この池、2006年6月に行ったときには半ば放置されたような様子だったのですが、2008年5月に行ったときには噴水から水が流れていて涼しげ!図書館に近づいた辺りから、もう水音が聞こえてくるんです。2階の閲覧室のうち入口に近い方にいても噴水の音が聞こえてきて、とてもいいBGMになっています。
池の周囲の花には名前の札が立っているので、花に詳しくない私にも、植えられているのがナンテンやオモトだということがわかるのも嬉しい配慮ですね(笑)。図書館の建物の前には大きなソメイヨシノもあります(これも名札がかかっているので、桜が咲いていない時期にもソメイヨシノだとわかります)。ちなみにソメイヨシノの発祥地、江戸染井村はこの辺だったんですよね。
図書館入口を入るとすぐ左に特集コーナーと新着図書コーナーがあります。特集コーナーはあまりに入口に近くて、見ていると自動ドアが開いてしまうから、できればもう少し中に入ったところにあると嬉しいんですけど(笑)。
その特集コーナー・新着図書コーナーのある壁の向こうの部屋が児童コーナー。入ってすぐ左に靴を脱いであがれる木の床のスペースがあります。児童コーナー全体で席は机席が4席しかなく、面積も狭いです。
児童コーナーの棚を見ると、「あそび・パズル」の棚にカルタが置いてあります。棚に実物が置いてあるのもあるし、ファイルに箱のコピーだけ挟んで中身をカウンターに置いてあるものもあるので、総数としてはかなりのカルタを所蔵しているみたいですね。カルタって豊島区立図書館に限らずあちこちの図書館で貸し出ししているようなのですが、豊島区立図書館はPOPなどを描いて目立たせたりしているので、知らずに図書館に来てもカルタを貸し出ししているんだってわかるんですよね。
1階奥の一般書架は棚がところ狭しと並んでいます。棚と棚の間も狭いし、棚の側面の通路も狭い。これでは、利用者ももちろん、本を棚に戻す職員さんも大変そう。棚の中身は図書分類番号の百の位によって色分けされた丸シールを貼った見出しがついていてわかりやすいです。000番台は銀色、100番台は青、200番台は赤、、といった具合。狭いところに本が詰め込まれた書架だからこそ、色で一目でわかるようにしてくれているのは嬉しい工夫です。
1階の階段手前には漫画の棚があります。巻数の多い漫画は、1冊ずつではなく「x巻〜y巻」と複数巻をまとめてセットにして管理していて、貸出もセット単位です。棚に、タイトルと「x巻〜y巻」が書かれたマグネットが貼ってあるので、それをカウンターに持って行けば利用できます。マグネットがないものは貸出中ですが、マグネットを剥した棚面にタイトルと巻の範囲が書いてあるので、何を所蔵しているのかは貸出中でもわかるようになっています。
階段を2階へあがってすぐ左にはリサイクル本コーナーがあります。図書館の除籍図書や寄贈本で図書館の所蔵本にしなかったものを自由にもらえます。図書は1人10冊までだけど、雑誌は冊数制限なしとのこと。
その奥に行くと、正面に椅子席があり、その両脇に書架。階段の両脇にあたる部分が2つの閲覧席になっています。こちらは1階のキツキツした印象と対照的にゆったりした造り。そしてこの2階、窓の光をさえぎるものが、カーテンでもサッシでもなく障子なのですよ。これはなかなか居心地がいいです。巣鴨図書館はこの2階がお薦め。2階に上がらずに巣鴨図書館を利用したというなかれ!です(笑)。
2階にあるのは新聞・雑誌、図書分類300番台の本、文庫、中高生コーナー、全集等。中高生コーナーには手書きのPOPで本の紹介をしているコーナーがあります。これ、手書き文字から察するに、職員さんだけでなく、中高生自身が書いたPOPもあるんですよね。職員さんの紹介本と中高生自身の紹介本とどちらが人気があるかな(笑)?
私から中高生にお薦めしたいのは、中高生コーナーの裏の棚にある復刻本。復刻本は今とデザインや装丁が違っていてそれをあれこれ手にとって見るだけでも楽しいですが、その中でも児童書は本のサイズといい、タイトルの書体といい、特に楽しい。私、2008年5月に行ったとき、『武井武雄画噺「おもちゃ箱」が格別に可愛いので、訪問記に追記しよう』と思ったのですが、家に帰ってみたら前回の訪問記で既に書いていました(笑)。これね、本当に可愛いんですよ!!
豊島区立図書館では、各館でゆかりのある特色コーナーを作っているのですが、巣鴨図書館では2階の階段からみて右奥の棚、復古本と同じ列に「巣鴨関連コーナー」があります。ここに置かれているのは、とげぬき地蔵をはじめとした地蔵関連の本、中山道の本(地蔵通りは旧中山道です)、巣鴨を取り上げた本に、聴覚障害の本もあります。私、最初、聴覚障害と巣鴨がどういう関連があるのかわからなかったのですが、職員さんに聞いてみたら、近くに都立大塚ろう学校があるからとのこと。地図を見ると、巣鴨図書館の北の方にありますね。
2回目に巣鴨図書館に来たとき、私はとげぬき地蔵に行く気なかったのですが、巣鴨関係コーナーの本を見てたら、ご利益にあずかりたくなってやっぱり行っちゃいました(笑)。そうそう、豊島区立図書館は各館のキャラクターがあって、蔵書バーコードの左上にもそのキャラクターのイラストが描いてあるんですけど、巣鴨図書館のキャラクターはお地蔵さんなんです。
さて、この巣鴨図書館、しばらくすると建替の予定があるんです。というのも、お隣の巣鴨体育館が老朽化しているのですが、周囲の道路の狭さなどの関係から体育館としての改築が困難なのだとか。で、現在の巣鴨体育館と巣鴨図書館の敷地を合わせて、拡張した巣鴨図書館を建てるという計画があるんです。
思いがけず体育館の敷地をいただいて大きな図書館になりそうで楽しみですが(ちなみに体育館は閉校した中学校の敷地に新しく建てられるので、体育館施設が減るということではないようです)、新しい図書館でもこの静かでいい雰囲気を引き継いで欲しいところ。個人的には噴水のある池と障子に囲まれた空間は、新図書館でも引き継いで欲しいです。

巣鴨図書館

