豊島区立上池袋図書館 訪問記
last visit:2008/5/1
上池袋図書館は北池袋駅から少し歩いていったところにあります。駅からの道は小企業と住宅が入り混じる静かな空間。上池袋図書館は上池袋さくら公園に接しているのですが、この公園も月の行事を書き込む黒板があったりして、ちょっと昔っぽい感じがいい。池袋から1駅でこういう場所につくってのは、東京は本当に面白いですよ。さて、上池袋図書館は2階建ての建物です。公園に接しているので、入口には靴の泥を落としてから入るようにとの注意書きがあります。逆に言えば、入口にこう書いてある図書館は近くに地面が土の公園があることが多いので、散歩しどころでもありますね。
入口を入ると、右にカウンター、左に新聞・雑誌コーナー、入口正面辺りがCDコーナー。その奥に行くと、右に児童コーナー、左に中高生コーナーと家事関連本があります。2階は一般書書架。
上池袋図書館は、棚の配置などが開放感あるんですよね。1階も2階も、入口や階段の近くには低い棚を配置して、奥の方に背の高い棚を置いているので、見通しがよくていいんです。1階の新聞・雑誌コーナーも吹き抜けになっているし。
2階に空に舞う鳥をモチーフにしたステンドグラスがあるのですが、ステンドグラスの青と本棚の桃色(書架の棚板が桃色なんです)のコントラストが、何ともさわやかなのですよ。
児童コーナーも壁沿いの棚以外は3段の棚だけが並んでいる見通しのいい空間。壁には目盛りが刻まれて身長を測れるポスターが貼ってあるので、図書館に来たついでにお子さんの身長を測ってみるのもいいかも。お手洗い近くの棚には外国語の絵本が結構ありますね。英語がほとんどですが、中国語・ハングル・フランス語、その他も少しあります。マザーグースの絵本は「M」というシールを貼ってまとめてあって、40冊弱ありました。
新聞・雑誌コーナーは、雑誌ラックが高さがなくて嵩のあるラックなので、面積のわりには所蔵タイトル数が少ないかな。一般的な雑誌だけでなく、中高生コーナーに近い方には行政からの広報や「巣鴨百選」「池袋15」といった地域のミニコミ誌なども置いてあります。
漫画は、児童コーナーの奥、おはなしの部屋の向かって左にもあるし、1階の文庫の隣にもあります。また、漫画セットはカウンター前のホワイトボードにマグネットでセット名が貼られていて、見たいマグネットをカウンターに持って行けば出してくれる形のようです。
私は図書館に漫画が置いてあることには否定的ではなくて、図書館に置いてあることで今の子供が昔の漫画を読んだり、大人が今の漫画を読めたりするのはなかなか面白いことだと思うんですよね。読んだことない漫画を図書館で見つけたら、大人も子供もちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。
1階の入口から見て左奥は、中高生コーナーと家事関連本コーナーが一緒になっている感じなのですが、中高生コーナーとしてみても結構大きめです。
パーティションの近くには「就職・しごと」というコーナーがあって、生徒・学生向けの就職や仕事に関する本が置いてあります。これ、いいですね。大学まで受験受験で来て、卒業が近くなって自分がどんな仕事に就くかを初めて考えるようになった人だと、学生向けの就職テクニック本じゃなくて中高生向けの『そもそも働くって何か』みたいなところから考えた方がいい場合もあるでしょう。このコーナーはそれらの本が一緒に置かれています。
そして、上池袋図書館の特色は2階にある「鉄道に関する本」。このコーナーにあった説明を引用しますと
豊島区内にある各地域図書館は、その地域の特色ある図書館を目指した本の収集に努めてまいります。とのこと。鉄道旅行の本、車両に関する本、鉄道ダイヤの本など揃っています。私はここにあった本で、沖縄にかつて路面電車が走っていたことがあることを初めて知りました。1つ手に取ると、結構あれもこれも読んじゃうんですよね。私は2007年7月と2008年5月の2度、上池袋図書館に行ったのですが、1度目よりも2度目の方が確実にこのコーナーの本が増えていました。少しずつだろうけどちゃんと資料を集めてくれているようです。
当上池袋図書館の用地は、平成3年1月に(仮称)上池袋鉄道公園及び(仮称)上池袋公園図書館建設事業用地として、旧日本国有鉄道清算事業団より購入し、平成5年3月に上池袋図書館として建物の引渡しを受けて、この上池袋・池袋本町地区に開設された図書館です。
上池袋・池袋本町地区は、隣りは北区滝野川と板橋区板橋に接した区境にあり、大きな道路の明治通りと川越街道に挟まれた住宅地で、古い史跡や大きな産業もありませんが、静かな文教地区で住みやすいところです。
上池袋図書館では、特色ある地域図書館としてたの図書館に負けないように、「鉄道に関する本」を積極的に収集して充実させてまいりたいと存じます。
この「鉄道に関する本」コーナーの本には、本の背に汽車の形に切り抜いた水色のシールが貼ってあって、それも可愛いです。そうそう、豊島区立図書館は各館のキャラクターがあって、蔵書バーコードの左上にもそのキャラクターのイラストが描いてあるんですけど、上池袋図書館のキャラクターは汽車なんです。23区内で鉄道に関する本を集めている図書館といえば、北区の昭和町図書館もそうなのですが、上池袋図書館のこのコーナーの方が倍以上の冊数の本があります。
国鉄清算事業団から同時に購入したお隣の公園が結局仮称の「上池袋鉄道公園」ではなく「上池袋さくら公園」になってしまったのが、鉄道ファンには残念かも(笑)。実際、鉄道を思わせるオブジェもまったくないですし。そのかわり、この上池袋さくら公園はいろんな種類の桜が植えられているようで、数ヶ月に渡ってそのときどきの桜が咲くみたいですよ。今度はぜひ桜の季節に行ってみたいです。

上池袋図書館

