東京図書館制覇!本文へジャンプ 東京23区の区立図書館248館を全て制覇(訪問)しました!
これからしばらくは古い情報を確認しなおして最新情報に更新していきます。
その後、都立図書館→国立国会図書館と制覇していきたいと思います
東京図書館訪問記豊島区
 中央図書館

豊島区立中央図書館 訪問記

last visit:2008/5/27
豊島区立中央図書館は2007年7月16日に新しい場所に移転しました。新しい場所は有楽町線東池袋駅のすぐそばのライズアリーナビルの4,5階です。駅からライズアリーナビルまでは一瞬外に出ないといけないのですが、駅に隣接していて、雨が降っていても傘をさすまでもないくらい。

初日に行ったら1階のエレベーターホールに行列がずらり。4,5階にある図書館までエレベーターで上がるしかないんだとか。千代田図書館もそうなのですが、行列に並ぶより階段で上がりたい人にもそれを許さないというのはどうかと思います。二酸化炭素排出量を減らさないといけない世の中、公共施設がこんなことしてちゃダメですよね。といっても、今から階段を作るわけにもいかないだろうから、非常階段を非常じゃないときにも開放して欲しいところです。

4階について図書館の中に入ると、入口付近は4,5階吹き抜けの広々とした空間。
まず4階は、入口を入ると右にカウンター。左に雑誌コーナー、入口正面をまっすぐ行くと新聞コーナーがあります。さらに左の一帯が児童コーナー、右の一帯が一般書架ですね。右に進んだ一番奥には、ビジネス支援コーナーやPC利用可能席、ネット閲覧PCがあります。ビジネス関連の新聞・雑誌は、入口近くの新聞コーナー・雑誌コーナーではなく、ビジネス支援コーナーの方にあるのでご注意を。

吹き抜け部にある階段を上がると5階フロアが吹き抜けを囲むコの字型になっていて、階段を上がった左のエリアには大型美術書や新書・文庫、総記と芸術・スポーツなどの本。階段を上がった右側にはCD・ビデオ・DVDと文化芸術コーナーがあります。
また、この図書館エリアを出て廊下を奥に進んでいくと、独立した形で点字図書館があります。

入ってすぐ感じたのが、この図書館、吸音性がすごくいいんですよね。オープン初日って新規利用登録者も多いので、カウンターの職員さんが登録処理が終わった人をひっきりなしに呼んでいたのですが、そういった声も結構吸収されるんです。劇場のロビーのような感じ。ライズアリーナビルは2,3階が劇場なので、それらのフロアと同じような吸音性を図書館にも施したのかな。

吹き抜けにあるカウンターの斜め上に位置する5階の場所は、カウンター周りの音が通ってしまって少しうるさいのですが、その場所をCD・ビデオ・DVDコーナー(=そこで読書をすることはない)にしているのもうまい配置ですね。利用者が特別多くなるオープン初日にこれくらいだったら、普段の日はかなり静かだと思います。吸音性に関しては、23区内一と言っても過言じゃないかも。

特集展示のコーナーが4階の入口近くや5階の階段を上がった正面にあるのですが、2,3階にある劇場「あうるすぽっと」と連動した特集を組んだりするようです。図書館オープン日には9月に行われる予定の新中央図書館開館記念講演会の講師、樺山紘一氏と小沢昭一氏の著書などが展示してありました。ちなみに「あうるすぽっと」は9月10日がオープン、今はまだ閉まっています。

児童コーナーは表紙が見える向きに本がたくさん並んでいてにぎやかです。児童コーナーでそれはそんなに珍しくもないのですが、中高生コーナーも表紙を見せて置いてある本が多く、これはとてもいいですね。また、外国語の絵本も多くて、ハングル・中国語・英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ロシア語等々揃っています。

児童コーナーの隣にある外国語図書は、英語・中国語・ハングルがあります。中国語が一番冊数が多いですね。英語が中国語の半分くらい、ハングルが中国語の1/3くらいかな。中国語はやたらと複数巻ものというか、大河小説が多いですね。また、中国語漫画もあります。日本の漫画を中国語訳したものですね。

4階の一般書架にある豊島区関連資料の棚には、池袋モンパルナス(池袋周辺に芸術家が集まって住んだアトリエ村)の資料や東京裁判の資料(戦犯となった人達が収容された巣鴨プリズンが、現在サンシャインシティとなっている場所にあった)なども揃っています。豊島区って狭いけれど、こうして見ると結構いろんなものが詰まっていますね。散歩や自転車で周るのも楽しそう。江東区の我が家から14kmか、、、今度は自転車で来てみるとするか。ちなみに駐輪場は地下1階にあり、2時間まで無料、その後12時間ごとに100円だそうです。

ビジネス支援コーナーには持参パソコン利用席やネット・CD-ROMが閲覧できるパソコンがあります。で、その持参PC利用席、有線によるネット接続が可能なんですよ(接続ケーブルの貸出はないので、利用したい人は自分で持ってくること)。無線LAN利用可能なところは23区内でもちらほらありますが、有線ってのは初めて見ると思う。これもいつかは自分で利用してみたいなあ。そのためにはノートパソコン買わなきゃいけないけど(笑)。

ビジネス支援コーナーカウンターでは、毎週水・木曜18:30〜21:30に中小企業診断士がで無料で相談に乗るサービスを行っているようです。そんな遅い時間にやってくれるだなんて、すごく便利ですね。

ネット閲覧PCは10台と多いですね。1台ずつ仕切りに囲まれているので、自分の閲覧している画面が他の人に見られにくいです。

5階には文化芸術コーナーがあります。豊島区は2005年9月22日に「文化創造都市宣言」をしたそうで、新中央図書館でもそういった関連の本に力を入れているのだとか。特に落語については、豊島区内に住んでいた落語家が多くいたとのことで力を入れていて、図書館通信(豊島区中央図書館の図書館だより)によると既に1900点を超える図書・CDを収集しているのだとか。でも、「都内23区の区立図書館のトップクラス」という表現をしているので、トップではないんですね。他には台東区や新宿区が多いようです。

これ、点数を競うより、各区がそれぞれゆかりの資料(台東区・新宿区は今でも寄席がある)を収集すれば、全体として豊富な資料になりますよね。相互に協力して、東京都全体の落語資料を充実させて欲しいものです。

さて、最近の図書館は漫画を所蔵しているところも多いのですが、豊島区中央図書館の漫画は他の図書館とはちょっと違います。漫画界の梁山泊と呼ばれた「トキワ荘」が、豊島区の旧椎名町5丁目2553番地(現南長崎3-16-6)にあったことから、トキワ荘出身の漫画家の作品を集めているんです。文化芸術コーナーの中に、手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄、石ノ森章太郎などの作品がずらり。トキワ荘出身者ではないけれど豊島区内に住んでいた漫画家、横山光輝の作品もあります。

このトキワ荘コーナーで小学生が昔の漫画を読んでいると何だか嬉しくなりますね。それに、疲れて帰りたがっている子供に、お父さんが「この漫画が面白いんだよ〜」とか熱くなっちゃってたり(笑)。また、トキワ荘関連でだと思うのですが、豊島区立中央図書館の閉館音楽(閉館15分前からいろいろな曲が流れる)の締めの曲は鉄腕アトムです。時間の許す方は閉館までいて聴いてみてください。

書架を見ていて一つ思ったこと。文化芸術コーナーなど特色ある配架をしていることで、棚の並びが図書分類番号順でないところがあるのですが、それについて一言表示があるといいですね。例えば、音楽や映画・演劇・落語などの760,770番台の本が「文化芸術コーナー」に置いてあるので、一般書架の棚の方が750番の隣がすぐに780番台へと飛んでいるのですが、それについての説明がその場所にはない。館内のあちこちの柱に配架図は掲示してあるのですが、あれ?と思うその場所にこそ説明があるともっといいですね。

また、5階の文庫コーナーが少し変わっていて、ここの文庫コーナーは日本人作家・外国人作家混在で五十音順に並べているんですね。大抵の図書館や書店でも、小説の文庫は日本人作家と外国人作家で分けて置いてあると思うのですが、豊島区立中央図書館の文庫の棚は赤川次郎もジェフリー・アーチャーも同じ「ア」のところに置いてあるという配架。考えてみれば、複数の血の混じった作家は増えはすれども減りはしないだろうし、日本語で書く外国人作家はどちらに入っているのかと考えると、こういう混在の棚の方がかえって迷わないかもしれません。

5階には携帯電話ブースなんてものまであります。こんなものまで用意しなくてもいいような気もするけど、図書館エリアの外の廊下に出て大声で話されるよりは、ブースの中で電話してくれる方が迷惑じゃないようにも思う。携帯電話用ブースって図書館以外でもあったらいいかもしれませんね。なぜか電話って普通の会話よりも大声になる人多いですし。

豊島区中央図書館ではICタグによる蔵書管理をしていて、自動貸出機もたくさん設置されています。ICタグによる自動貸出機は23区内では江戸川区の東葛西図書館に次いで2番目の設置ですね。これからはどんどん増えていくのでしょう。

手順としては、まず最初に機械で自分の図書館カードを読み込ませます。これは従来通りバーコードの読み取りです。次に所定の位置に借りたい本を置きます。複数借りたい場合は、重ねておけばOK。そして貸出機の画面上の「貸出」ボタンを押すと、置かれた本のICタグを一気に読み取ります。画面に出た冊数を確認して、よければ「OK」ボタンを押します。すると、レシートが出てきて手続き完了。

ちょっとびっくりしたのが、豊島区中央図書館ではCDやDVDも自動貸出機で借りられるんですね。ICタグ管理ではなくバーコード管理での自動貸出機も含めたら、墨田区、目黒区、練馬区など設置している図書館は多数あるのですが、AV資料はカウンターで手続きしないといけないところが多かった(というより、たぶん豊島区立中央図書館以外は全てAV資料はカウンターで手続きしないといけないと思う)ような気がします。

その理由は、おそらくAV資料はCD・DVD本体だけをこっそり持って行っちゃう不届きな利用者もいて、そんな人への対策のために棚にはケースだけを置いてCD・DVD本体はカウンターに置いておいたりするからなのですが、豊島区中央図書館のAV資料は何とCD・DVD本体にICタグをつけているんですよ。私、借りてみてびっくりしちゃいました。

これによって、棚にCD・DVD本体を置いて、不正に持ち出そうとする人がいても出口でわかるんですね。いやぁ、技術の進歩はすごいですね〜。私はDVDを借りたのですが、ウチのパソコンで支障なく聴けました。ケースには一応注意書きで「CDチェンジャー・カーステレオ・スロットインタイプのCD・DVDディスクドライブでの使用は、故障の原因となる可能性があるのでお止めください」と書いてありますね。

あ、ちなみにICタグ管理をしているのは豊島区内でも中央図書館の蔵書だけのようで、特集コーナーのために区内の他館から借りてきた本には「この本の貸出は自動貸出機ではできません カウンターへお持ちください」との帯がかけてありました。これは江戸川区の東葛西図書館も同様ですね。勝手な予想では、区内共通でICタグ管理をするのは港区が一番手になるような気がしているのですが、実際はどうなるかな(こんなの予想しているのは私だけか 笑)。

また、豊島区立中央図書館では、「図書館通信」という図書館だよりを発行しています。第1号を見たときは、お堅くて建前に満ちた内容という印象でう〜んと思っていたのですが、第2号以降は面白くなってきました。お店探訪というコーナーで池袋周辺の本や出版に関連するお店が紹介されていたり、第4号には古書蒐集家の荒井智之さんによる、古本に貼られていた三島由紀夫の名刺の話が掲載されていたり。館内にバックナンバーが置いてあるので、ぜひまとめてもらっちゃってください!

と、中央図書館を一通り見たところで、5階にある点字図書館にも足を伸ばしてみました。中に入っても事務所っぽい部屋しかなくて訳がわからず、通りかかった職員さんに「点字図書館を見学したいのですが」と書架の場所を教えてくださいという意味で聞いてみたら、ご丁寧に各部屋をざっとご説明していただいてしまいました。

書架を見たいと言っても、点字図書館には開架の書棚はないんだそうです。これは私が全くの無知だったのですが、点字資料を利用する方はやはり図書館まで足を運ぶのも困難な方が多いので、来館して資料を借りたりするより郵送で資料を借りることが多いとのこと。なるほど、考えてみればそうだよね。

もちろん、来館する方もいらっしゃって、実際に私が点字図書館エリアに足を踏み入れたとき、ちょうど対面朗読サービスを利用していたと思われる方が出てきたところでした。
それで気がついたのですが、点字図書館って5階のエレベーターを降りて右にまっすぐ行った奥、一見図書館事務所っぽいところにあるんですよ。全然わかっていない私は、点字図書館を隅に追いやっている印象を受けてしまったのですが、多くの利用者が降りる4階と別のフロアにすることで視力に障害がある方が歩きやすいようにしてるんですね。奥にあるのも、廊下の途中のどこかにあるよりも、廊下の突き当たりにあった方がわかりやすいのかもしれません。いろいろ工夫しているんだなあ。

また、点字図書館ではそういった資料を提供するサービス以外にも、中途失明者(生まれつき失明している方でなく、人生の途中で失明した方)に点字を教えることも行っているそうです。

何だかもう、ふらりと寄った私にいろいろ説明していただいて、大変勉強になりました!本当にありがとうございました。こういったサービスはどの地域でもやっているはずで、私もまだまだ図書館のサービスのうち自分がよく利用する部分しか知らないんだなあと実感。もっともっと見逃している部分を見逃さないようにしないといけませんね。

豊島区立中央図書館 データ

住所東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル4,5階 
Tel03-3983-7861
最寄り駅東京メトロ有楽町線 東池袋駅より徒歩1分
都電荒川線 東池袋四丁目駅より徒歩4分
都電荒川線 雑司ヶ谷駅より徒歩6分
東京メトロ副都心線 雑司が谷駅より徒歩11分
東京メトロ丸ノ内線JR山手線埼京線湘南新宿ライン西武池袋線 池袋駅より徒歩12分
都電荒川線 向原駅より徒歩12分
東京メトロ有楽町線副都心線東武東上線 池袋駅より徒歩14分
都電荒川線 鬼子母神前駅より徒歩14分
開館時間
月〜金曜10:00〜22:00
土・日曜・祝日10:00〜18:00
定休日第2月曜(祝日は開館し、翌日を休館)
第4金曜(祝日は開館し、第3金曜を休館)
12月29日〜1月4日
座席数 一般用143席、児童用36席
4階児童用椅子席11席
児童用机席25席
中高生用閲覧席(机)10席
雑誌コーナー(椅子)7席
雑誌コーナー(机)25席
椅子席10席
机席42席
5階椅子席2席
机席47席
検索用端末12台(4階タッチパネル入力機7台、キー入力機2台、5階タッチパネル入力機3台)
検索結果印刷機能あり
外国語蔵書
英語英語絵本中国語ハングルその他言語
ありありありありあり
絵本はハングル・中国語・独語・仏語・西語・伊語・露語等々あり
所蔵物
漫画カセットCDビデオDVD
ありなしありありあり
AV試聴CD試聴機1台あり
児童用資料・設備等
紙芝居布絵本童謡CD読み聞かせ
スペース
おはなし会
ありなしCDコーナーにありありあり
※おはなし会は子供向けが週1回、赤ちゃん向けが月に1回行われています。
※かるたの貸出をしています。児童コーナーの囲碁・将棋の棚の上においてありますよ。
パソコン利用ビジネス支援コーナー(16席)にて持参パソコン利用可能
(1回1時間。次の利用者がいない場合、1時間延長可能。1日1回まで。
電源あり。有線によるネット接続可能。接続ケーブルは持参すること。)
ネット・CD-ROM閲覧PC10台あり
(1回30分。次の利用者がいない場合、30分延長可能。1日2回まで。
プリントアウトはモノクロ1枚10円、カラー1枚50円)
本のリサイクル除籍蔵書を提供するコーナーを常設で設置
(毎月1回館内整理日の翌日に補充。1人10冊まで)
ブックポストビルの西側入口向かって右にブックポストあり
駐輪場ビル地下に駐輪場あり(最初の2時間は無料、以後12時間ごとに100円)
その他ICタグ管理の自動貸出機5台あり(4階3台、5階2台)
5階に携帯電話ブースあり
5階に自販機コーナー・喫煙コーナーあり

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