杉並区立柿木図書館 訪問記
last visit:2007/8/18
柿木図書館は西武新宿駅の井荻駅から少し歩いたところにあります。井荻駅を降りると環八がで〜んと通っているので、それを南下し、2つ目の信号を少し過ぎたところで右に入ると柿木図書館が現れます。柿木図書館の周りは生産緑地地区や保護樹林があって、基本的には住宅地だと思われる一帯の中、この付近だけ特に緑が多くなっています。私は夏の夕方に行って、閉館前に図書館を出たのですが、息は鳥と蝉の鳴き声、帰りは虫の音を聴きながら歩きましたよ。環八からちょっと入っただけで、この緑。人工的に整備された緑ではなく、放ったらかしっぽいところがまたいいですね(笑)。
柿木図書館は3階建ての建物。1階が新聞・雑誌コーナーと児童コーナー。2階が小説、地域資料、参考資料、家事関連本、芸術等の図書分類法での後半にあたる本。3階が総記などの図書分類での前半の本となっています。カウンターは1階にも2階にもあって、2階のカウンターは時間によって閉めたりもしているようです。
新聞・雑誌コーナーの大きな窓がちょうど前で触れた緑の側に面しているので、新聞を見ながらふと外を眺めてぼーっとしたりしてしまいます。社会で起こっているあれこれと目の前の平和な緑の対比とでも言いましょうか。。
児童コーナーはちょっと奥まった部屋ですね。手前の棚には、英語の絵本も200ほどあります。その近くにある児童向け特集コーナーには、地元中学校の生徒さんが作った紙工作が飾ってありますね。私は図書館でよくみる職員さんの手作り工作とか結構好きなんですが、このように地元のお兄さんお姉さんが児童向けに工作するというのもいいものですね。
2階はこの図書館のメインと言ってもいいフロアですね。奥の方の一画だけが3階部もある書架、それ以外は2階が最上階のような形になっています。たぶんこの奥の区画は元々閉架で、それを後に開架にした部分だと思います。同じ杉並区の永福図書館も書架が元閉架っぽい雰囲気ですね。柿木図書館と永福図書館は、実は揃って1965年8月1日開館という杉並区で最も古い図書館なのです。
で、そういった元閉架を開架にしたところって、職員さんだけが立ち入ることを前提としてなるべく多くの本を収納できるように作ってあるので、階段が急であることが多いんですよ。柿木図書館もそうなのですが、2階と3階をつなぐ階段は妙にグリップがよくて降りるときも滑る心配がなくて安心です。3階には落下防止のアクリル(たぶん)板も設置してあるし、開架に改造するにあたってその辺をちゃんと考えてくれたんですね。
2階の奥の閲覧机は、床に平行な机ではなく、新聞書架台のように少し手前に傾いているタイプです。私、この机で図書館資料の内容を手帳に書き写すという作業をしたのですが、ちょっと慣れが必要ですね。私は1冊の資料を1冊の手帳に書き写すだけだからまだ楽だけど、複数の資料を広げたいときなんかはちょっと苦労しそう。でも、他の人はそんなに不便そうに使っている様子もなかったし、やっぱり慣れでしょうか。
杉並区立図書館では、2007年8月1日からほとんど全ての地域図書館にネット閲覧PCを設置していて、柿木図書館のネット閲覧PCは2階の参考資料コーナーの中にあります。杉並区は中央図書館で専用メダルを入れるとパソコンが利用できるような仕組みにしているのですが、柿木図書館も同じ仕組みになっていました。2007年8月に設置した全ての図書館でそういう仕組みにしたのかな。
そうそう、このネット閲覧PCのそばの窓際に井口龍蔵氏(地元の方でしょうか)による萱葺き屋根の民家の模型が展示してあるのですが、コピー機の使い方の看板の陰に隠れてしまっていて、何だか淋しげ。。。
そういう装飾もの(?)に関してはもう一つ、3階に「この付近で不審な人を見かけたら近くの職員にお知らせください」という注意書きとともにヨダレを垂らしている狼のイラストがあるのですが、これがなかなか上手なんですよ。これは職員さんが描いたのでしょうか。こんな奥(3階の一番奥の棚の近くの壁)のほとんどの人が見ないような場所じゃなくて、せっかくだからもっと目立つところに貼ればいいのに!
気をつけないと気づかない場所にいろいろな展示物のある図書館とでもいいましょうか。次に行くときにも、本棚だけでなく、隅から隅まで施設を眺めてしまいそうです(笑)。

柿木図書館

