杉並区立中央図書館 訪問記
last visit:2008/8/5
最寄り駅は荻窪ですね。駅から南阿佐ヶ谷方面に歩いて少し行ったところにあります。一番わかりやすい行き方は、荻窪駅から天沼陸橋交差点まで行き、更に青梅街道を進んで最初に右折できる角で右折する、という行き方でしょうか。私はいつもそれより手前の天沼陸橋南交差点で右折して、西郊ロッヂングの建物を見ながら行っています。この古めかしい旅館にいつか泊まってみたいと思いながら。図書館は地下1階から2階までありますね。1階は新聞・雑誌コーナー、一般書架、児童コーナー、CDカセットコーナー。2階が参考図書室・杉並資料室と阿佐谷文士村展示があります。地下は、視聴覚ホールと喫茶室ですね。
まず1階入り口を入ると、右に児童コーナー、その奥が新聞・雑誌コーナー。左にはカウンターで、カウンターの手前がCD・カセット、カウンターの奥が一般書架となっています。
カウンターは、1番カウンターが申込用、2番が返却用、3,4番が貸出用、5,6番がレファレンス用と用途別に分かれています。その手前に検索機が並んでいて、わりと混んでいます。杉並区立図書館の検索機は検索結果が印刷されないので、それが印刷できるようになるだけでも一人の所要時間が減って待ち時間が減ると思うのですがいかがでしょう。
CD・カセットは試聴機も3台ありますね。CDの量もわりとあります。休日なんかは試聴機も利用率高いですよ。ここはレコードも所蔵しているはずなのですが、所蔵目録がAV資料コーナーにあるかと探してみてもなかったですね。検索機で探すしかないのかな?
このCD・カセットコーナーには、ネット閲覧PCもあります。パソコンがコインロッカーのコインを入れる部分だけのような装置に接続されていて、専用のメダルをそこに入れないと使用できない仕組みになっているようですね。こういった装置は他では見たことありません。ノートパソコンなので、物理的に利用するときだけ出す、などの管理の方が簡単なような気がするし、利用者がいなくてもスクリーンセーバーを流しっぱなしでずっと立ち上がっていたので、消費電力も無駄な気が。。。
また、このAV資料コーナーの隅っこに、除籍蔵書をもらうことのできるリサイクル本コーナーもあります。1人1回5冊までとのこと。まさに隅っこなので、中央図書館をご利用の方でも知らない方もいるのでは?ぜひ覗いてみてください。
書架の方では、入り口入ってまっすぐ行って、上下階への階段にぶつかるちょっと手前左辺りに洋書コーナーがあります。洋書コーナーの一番左の棚は「ソウル特別市立西大門図書館寄贈図書」とあります。ここの図書館と友好関係にあるんでしょうか。洋書の言語は、その寄贈図書のハングル、その下に中国語の本があって、あとはほとんど英語です。この洋書の棚、この位置だけでなく、書架の奥に大型本があるので、お探しの方はご注意くださいね。
また、児童コーナーの一角(雑誌コーナーに近いところ)には、杉並区で使われている教科書を置いてある棚もありました。たまに小学校の教科書なんて見るのも面白いですよね。住まいを探している人にも地元の学校でどの教科書が利用されているかを見るのは参考になるのではないでしょうか。
児童コーナーは奥まで広く続いていますね。一番奥には児童用トイレがあります。児童コーナーにもカウンターがありますが、そちらは12時から17時までしか開けていないとのこと。絵本の棚には、ピーターラビットのミニチュア本セットがあったり、ぱらぱらとめくるだけでも楽しい。絵本は中身だけでなく、形も楽しめるんですよね。
児童コーナーと新聞・雑誌コーナーの中間あたりが中高生コーナーになっていて、英語の中高生向け小説などもそのあたりに置いてあります。これは中高生に限らず、大人も楽しめそうですね。
一般書架はさすがに中央館なのでたくさん揃っていますね。私の印象では、家事関連本の棚にあまり新しいものがないように思います。他の杉並区立図書館の方が充実している感じ。これは中央館と地域館でそのように役割分担しているのかもしれませんね。
難点を言えば、日本小説の棚がちょっと探しにくいこと。「ア」「カ」などの著者名の頭文字による見出ししかない上に、頭文字が同じ著者の並びが五十音順ではないんですよね。図書館独自で著者に番号を振って、その順に並べていて、その番号は新しい作家が登場たびに割り振っているようなので、「頭文字と文壇登場順」のようなわかりにくい配列になっているんです(正確には所蔵時点で番号を振っていると思うので、杉並区立図書館での購入順ですね)。
例えば、「ふかわりょう」(小説出していたんですね)と「藤田宜永」は、五十音順なら「ふかわりょう」が先になりますが、「フ」の中での杉並区立図書館番号順ということで「藤田宜永」が先といった感じ。同じ文学でも外国文学は著者名の五十音順で並んでいるし、文庫は著者名の見出しもついて更に探しやすくなっているので、単行本の日本文学の棚もぜひ探しやすい工夫をしていただきだい(独自の番号を無視して、五十音順に並べてしまえばいい)と思います。
1階の入口のちょうど反対側(階段の脇)にも出入口があり、ここから図書館に隣接している公園「読書の森公園」に行くことができます。池や東屋があり、あちこちに本を開いた形の碑があって「まざあ・ぐうすの歌」や谷川俊太郎の詩などが書かれていたりします。2006年3月25日に開園した頃は植えられた緑もちょぼちょぼといった感じでしたが、最近はだいぶ繁ってきた感じ。
ちなみにこの公園、「この約千平米の土地は地元の篤志家からご寄付いただいたもの」(2006年4月1日の広報すぎなみ より)だそうですよ。拝金の度合いが増している気もする世の中ですが、そんな方もいらっしゃるんですね。実際のところ、「森」というほど大きくはないのですが、天気がいい日にはここで読書(図書館の本は貸出処理をしてから持って行きましょう)する人もいらっしゃいます。あ、「読書の森公園」につながっている中央図書館のドア、ちょっと締まりがよくないので、そこを通るときにはその点ご注意ください。
地下の喫茶室は「茶房」というお店。私はここで330円のピーチティー(たぶん季節限定メニュー)を飲んできました。ここには、漫画が置いてあったり、壁に展示コーナー(出展は無料で、2週間〜1ヶ月展示してくれるそうです)があったりして、息抜きにいいですね。
喫茶室は図書館奥の階段を下りて左側にあるのですが、階段右側のスペースには以前「阿佐ヶ谷文士村と杉並ゆかりの作家たち」という展示があったんですよね。今は規模を小さくして2階に移動し、移動後のスペースには何もない状態です。ちょっともったいないですね。常設ではなく、企画展などをやることもあるのでしょうか。せっかくですのでぜひ有効活用して欲しいスペースです。
2階の参考図書・地域資料のエリアは、入口手前左にコインロッカーがあり、このエリアに入るには荷物をロッカーに預けて入らないといけません。私が行ったときには、荷物を持って入ろうとした方が注意を受けていました。ご利用の方は100円玉のご用意を。100円は使用後戻ってきます。このエリアには区の資料から各種辞典までいろいろあり、面積も結構ありますね。ここにもネット閲覧PCが1台ありました。
そのエリアの外になりますが、新聞・雑誌の一部や全国の電話帳のコーナー、そして「阿佐谷文士村展示」もあります。展示は阿佐ヶ谷文士達の書籍がガラスケースに収められているのみですね。地下にあった当時の「阿佐ヶ谷文士村と杉並ゆかりの作家たち」はパネル展示などもいろいろあったので、それに比べたらちょっとそっけない。何であの展示をやめてしまったのかな。
阿佐ヶ谷文士村は、地下にあった当時の常設展の「あいさつ」の文によると
お隣の世田谷区とは異なり、豊かな自然を求めての移住ではなく、地価の安い新興住宅地への若い文士たちの移住から杉並区独特の文学風土が育まれていったことは特筆に価すると思いますとあって、確かにその点、同じく文士村と呼ばれている馬込文士村や田端文士村とはちょっと違った経緯があるようですね。
また、以前の常設展では、阿佐ヶ谷や杉並に移り住んできた作家だけでなく、谷川俊太郎やねじめ正一など杉並区出身の作家も展示されていたんです。谷川俊太郎は、インタビューの切り抜きのようなものが展示されていて、「歩いてすぐの成田図書館にはよく行きますし、自転車に乗って中央図書館にも出かけます」と書いてあったんですよね。もしかして、中央図書館で会えるかも?!
この本は杉並区の作家達も利用したかも、なんて考えると、ちょっと楽しいですね。

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