新宿区立戸山図書館 訪問記
last visit:2007/8/19
戸山図書館は戸山ハイツ11号棟の2階です。1階と2階の一部には戸山社会教育会館も入っています。この辺り、戸山ハイツという団地と戸山公園、隣は国立国際医療センターと広い敷地の施設が固まっているので、元は公の広大な敷地の施設だったのではないかと図書館の資料をあたってみたら、陸軍戸山学校の敷地だったんですね。更にさかのぼると、尾張徳川家の下屋敷「戸山山荘」だった場所とのことです。そのお屋敷だった頃に造られた築山、箱根山が戸山公園内に今も残っているので行ってみましたが、あまりに木が生い茂っていて眺望もへったくれもありません(笑)。私が行ったのは夏だったので、冬に行けばもうちょっと見晴らしがいいかもしれませんね。でも、戸山公園自体、カラスが多くてちょっと怖かった。都会の中の自然というのはなかなか難しいものですね。
さて、図書館と社会教育会館共通の入口を入って階段を上がると、正面左に一般書架の入口、左に別室で児童コーナーがあります。階段上がってすぐ正面のガラス棚には汚破損本を展示して警告しています。児童本にある子供っぽい落書きは、自分のものと公のものの違いがわかっていない幼児がやったかもしれないのでまだ情状酌量の余地があると思いますが、一般の本をこういう読めない状態にするのは本当に止めて欲しいですね。
また、階段を上がって左に折り返した場所には、戸山ハイツ一帯の600分の1模型があります。この戸山ハイツ、当初は戦後の住宅不足時に急いで造られた木造住宅だったようなので、今の建物に建て替えられたときに戸山図書館も一緒にできたんでしょうね。戸山図書館の地域資料コーナーには戸山ハイツに関する雑誌のスクラップがあって、私もざっと読んだのですが、当時戸山ハイツに抽選で当たった人はとても自慢だった話とかなかなか興味深かったですよ。
一般図書室入口手前にはリサイクル本コーナーがあり、除籍蔵書をもらうことができます。これは、日時によって違う場所にあったりするみたいですね(それっぽい説明が書架内にあったので)。また、それとは別に、リサイクル雑誌は雑誌棚の右上に、リサイクル児童書は児童コーナーにあるので、利用したい方はそれらもチェックしてくださいね。
さて、一般図書室部分に入ると、右にカウンター、カウンターの右前にカセット・CD。左前に新聞・雑誌コーナー。そこから左に折り返す形で書架が広がっています。書架エリアは正方形とか長方形などのシンプルな形ではなくデコボコしていて、行き止まりかと思いきやまだ先がある感じが面白いですね。
書架エリアに入ってすぐの棚が特集コーナーと新刊コーナーの棚になっているのですが、特集のテーマが盛りだくさん!下段の闘病記コーナー(本の背にクマのシールを貼っています)はたぶん常設だと思うのですが、期間を区切った特集と思われるものが、2007年8月に行ったときだと「憲法第九条を考える 報道・写真から見た戦争」「今月の健康 脳を知る 脳の病気を知る 腸のトラブル」「災害に備える 夏バテには酢 礼儀・作法・マナー」って、多すぎやしませんか(笑)?もうちょっと的を絞ってコーナーを作った方がいいような気がします。
そうそう、闘病記で思い出しましたが、国立国際医療センターに近いということで、医学の棚も充実しているのかなと思いきや、ちょっと探しにくい棚になってしまっています。
最近の公共図書館は医学に関する本の分類を細かくしてくれているところも多くて、「花粉症」「ぜんそく」みたいに症状で分類してくれてたりもするんですよ。一方、戸山図書館は「内科」で分類して、その中では著者名(もしかしたらタイトル名だったかも)の50音順になっているので、例えば、精神疾患の本の隣に便秘の本、その隣に痛風の本、失語症の本、、、といった具合にジャンルがごちゃ混ぜで並ぶことになってしまう。
国立国際医療センターは研究や人材育成の場所のようなので、このセンターの人はセンター内の専門的な図書館を使うでしょうから、そういった人達がここの医学の棚を利用することはあまり考えなくてもいいかもしれないけど、一般の利用者は何かあったとき専門家じゃなくてもわかるような本を簡単に見つけられるようになっていて欲しいですよね。
戸山図書館にいて面白かったのは、赤い丸椅子が閲覧席として置いてあるのですが、椅子ごと移動する人が少なからずいたんですよ。確かに、決められた場所に椅子を設置しているというよりは、書架全体に適度に椅子を散らばせておくような椅子の配置をしているので、動かしても構わないとは思うのですが、おばあちゃんが椅子を持ち上げて移動する様などを目にするとちょっとびっくりします(笑)。初めて訪問する人は、そんな光景を見るかもしれない心積もりで行ってみてくださいね(笑)。

戸山図書館

