品川区立品川図書館 訪問記
last visit:2007/3/24
品川図書館は京急本線新馬場駅北口からちょっと歩いたところにあります。品川図書館がある場所って、旧日向佐土原藩島津家抱屋敷跡なのだそうです(図書館の入口そばの看板に書いてある)。この屋敷、門は目黒川を挟んだ向こう側にあったそうで、かなり広かったみたい。
それと、品川図書館の建物裏側には稼穡稲荷という社があるんですね。自転車で行ったときに気付きました(自転車置き場が建物の裏にあるんです)。それとその隣には品川区指定天然記念物でもあるイチョウの木。23メートルの高さで、推定樹齢500〜600年だそうです。説明板には区のイチョウの中でも屈指の巨木とありますが、確かに幹が太い!
品川図書館は建物の2階から4階。隣には六位会ホールがあり、図書館の建物の1階部分も六位会が入っているのかな。その建物を上に上がっていきます。
2階は新聞・雑誌、CD・ビデオ・DVD、児童コーナーに文学を中心とした書架。
3階が社会科学・自然科学を中心とした書架に地域資料・参考資料。
4階が視覚障害者用の資料と休憩室となっています。
CD・ビデオ・DVDは試聴もできますね。試聴しているところを見てみると、テレビは液晶テレビです。また、試聴ブースは6つあるのですが、そのうち1つは複数利用に対応していて、3人までが一緒に利用することができます。
図書館のビデオは、もちろんレンタルビデオ屋などのようには揃っていませんが、スポーツや教育ビデオなんかもあってたまに見るのも面白いかも。棚を見たところ「3日でできる!!簡単腹話術」なんてビデオもありましたよ。
児童コーナーもとても充実しています。
絵本は窓際にずらっと。漫画は絵本がある辺りとは反対側の一画にあって、これも冊数が多い。そのそばには外国語の絵本もあるのですが、英語の絵本が約320冊、中国語の絵本が60冊弱、ハングルの絵本が80冊弱。
それと奥の方には、絵本の復刻本や児童書研究本も。児童だけじゃなく大人向けの資料も多いです。
一般書架も中央館なので充実しています。自分が読んだことのない面白そうな本がたくさんあるというのは、見ていて楽しいんですよね。食いしん坊の人が食べ物に囲まれているときに感じるのと同じような幸せな気分。どこから食べようか、みたいな。そんな感じにさせてくれる図書館です。
2階の書架は、文学以外は芸術や娯楽など。それ以外は3階ですね。雑誌も専門的なものは3階にあります。
3階の入り口を入ってすぐ左には展示コーナーがありまして、「皆さんの作品発表の場としてご利用ください。絵画、写真、コレクション等、約1ヶ月の展示ができます」とあります。これ、面白いですね。こういうのがあると、2階にしか用事がなくてもちょっと3階も寄ってみちゃったりして。
感想を書けるノートもあったのですが、それは常にあるのか、私が訪問したときの出展者の方が用意したのかどっちだろう?出展者の方にとっても、図書館での展示は思わぬ方にも見てもらえそうで、いいのではないでしょうか。
展示コーナーの隣の棚は洋書ですね。言語は英・中・ハングルが揃っています。冊数も多いです。
3階の入り口左側の奥には平和コーナーがあり、平和に関する図書だけでなく、「図書館平和フェア」で作られた千羽鶴も飾ってあります。また、棚の上に「岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から」というシリーズの本のケースが並べてあります。このケースに戦場の写真が掲載されているので、ちょっとした写真展示のようになっています。
また、3階入り口右側は参考図書・地域資料なのですが、ここに古い図書がいろいろあってなかなか面白いのですよ。23区に関する昔の本もたくさんあって、例えば「東京風土図」(産経新聞社会部編)という昭和36年の本なんかはイラスト入りで当時の都内のいろんな町の風景が書いてありました。私は昭和46年生まれで、私の記憶の中でも『この街は変わったなぁ』というものが既にあるわけですが、その更に前を『いやいや、昔はもっと違ってこんなだったんだよ』ってのを本で読めるのはいいですね。
こういった本はほとんどが貸出禁止なので読むなら図書館に通わなきゃ。でも、こういう図書館は一日中いても飽きないので、晩年にでも(?)通いたいところです。
そんな古い資料だけでなく、パソコン利用に関しても充実していまして、3階にはパソコン優先席があり、持参したパソコンを利用できます。電源もあり。3階にはインターネット閲覧パソコンもありまして、こちらは1回1時間、1日2回までの利用となっています。
4階の休憩室は自販機とベンチ、テーブルがあって、その名の通り一休みできるスペースですね。
さて、この図書館、入る時から六行会が周囲に目立っているのですが、3階に行くと六行会文庫なるものまであります。
六行会とは何ぞやと壁にある説明を読んでみると、
「1845年に南品川宿で始められた救貧事業のための積立金が六行会の始まり。その六行会が1923年に荏川町倶楽部という集会所の中に荏川町文庫を開設し、昭和3年には独立館を設けて文庫を移転して六行会経営の品川図書館を作ります。それがのちに東京市(当時)に寄贈され、都から区への委譲と二度の改築を経て今の品川図書館に至る。」
とのことです。
そんな歴史があろうとは!品川が宿場であるとは知識として知っていましたが、それが巡り巡って図書館にまでつながっているというのは面白いですね。
ちなみに六行会は今も財団法人として教育と文化の支援をしているそうです。
図書館の棚の六行会文庫はNHKブックスが多いですね。歌舞伎に関する古めの本が数冊あったりもするので、興味のある方はこちらの文庫も覗いてみてください。
地域資料にあった古い資料なんかも、この歴史の長さが貢献しているんでしょうかね。また一つお気に入りの図書館が増えてしまいました!

品川図書館

