渋谷区立臨川みんなの図書館 訪問記
last visit:2006/2/26
恵比寿駅と広尾駅の真ん中あたりにある渋谷区立臨川小学校の一画が臨川みんなの図書館です。広尾ってお寺がたくさんあるんですね。広尾駅から行くとちょうど駅から臨川みんなの図書館の直進を阻むような形でお寺が林立しています。駅からそのお寺群への道は商店街になっていて、洒落たカフェからむかしながらの商店まであって面白い。近くには聖心女子大学があるので、時間帯によっては人がどっと流れてきますね。
さて、その臨川みんなの図書館、2006年2月26日にできたばかりです。臨川小学校・臨川幼稚園の敷地内の裏側、北西の一画の1,2階が臨川みんなの図書館となっています。
オープン日は雨だったのですが、着いてみると入り口外に人が立っていて、来る人や帰る人に挨拶しています。な、何だかすごい力の入れようだぞ。この雨の中、そこまでしていただくとこちらが恐縮しちゃいます。まぁ、私が帰るときにはいなかったので、来たときたまたまだったのでしょうが。
入ってみると小学校の一画といえども広いですね。小学校の一画を利用した図書館といえば、葛飾区の四つ木地区図書館、台東区のくらまえオレンジ図書館、千代田区の神田まちかど図書館、昌平まちかど図書館などありますが、2フロア使っていることもあって臨川みんなの図書館の方が全然広い(くらまえオレンジ図書館は私の条件じゃ入れないのでわからないけど)。といっても、小学校の一画を図書館に改修したのではなく、最初から併設施設として建てられた(と思われる)中央区の日本橋図書館には敵いませんが。
中の配置は、入り口入って右にカウンター。書架は入り口から右と左に分かれていて、左が総記など分類番号の若いものと地域資料。その他のほとんどは入り口右側の書架にあります。2階は児童コーナーですね。
小学校の一画の図書館ということで児童書中心の図書館を想像していましたが、全くそのようなことはなく、一般の本の方が多いです。あえて「みんなの」と名前付けしているのは、その「小学校の一画だけど一般の人もみんな使えるよ」というところを表しているのでしょうか。ちなみにCDやビデオなどのAV資料はありませんね。
やはり学校の建物を利用しているので、基本的には片側に廊下、片側に部屋、という構造になっています。入り口入って右側の書架は3教室分にあたる構造になっているのですが、各部屋間が全面ふさがれているのではなく、通路が大きく開いているので、自由に行き来できます。
廊下にあたる部分には、窓際にソファが並んでいます。席は書架内にもあって、棚の脇に椅子があるのと、南側の壁を向く形で机が各部屋に並んでいますね。
あと、これは今だけなのかずっとなのかわかりませんが、雑誌の棚の空いているところに「サラダボウルの本 VOl.1」という、渋谷区のNPOやボランティアを紹介する冊子があり、自由に持ち帰れます。これは渋谷区社会福祉協議会が後援している冊子のようなので、臨川みんなの図書館だけでなく区の施設などにも置いてあるかもしれませんね。
また、2階の児童コーナーは学校の図書室とつながっているようです。渋谷区立図書館ホームページには「学校図書室と公共図書館を一体的に運営しています」とあるので、学校の開いている時間帯には利用が制限されたりする形なのかな。ちょっと覗いたら靴を脱いで上がれるスペースも広く、初日は子供もたくさん来ていておおはしゃぎ状態でした。
さて、一般の方に戻って棚を見ると、日本の小説の棚は、新設図書館にしてはなかなか充実しています。人気本になると同じ本が2冊、3冊とあったりするのでよく見てみると、そういう本は他の図書館のラベルの上に臨川みんなの図書館のシールが貼ってありますね。通常だと、上部に所蔵図書館名、下部に貸出用バーコードというシールが貼ってあるのですが、そういった本は所蔵図書館名のところだけ臨川みんなの図書館名のシールが上に貼られているわけです。
他館で複数所蔵している本をうまく移籍させて、今ある蔵書で棚を埋めているというこの方法は、なかなかいいのではないでしょうか。杉並区の方南図書館なんて、オープン時結構棚に空きが多くて淋しかったけど、臨川みんなの図書館ではこの工夫でそれを感じません。
さすがにどの棚もそうするわけにはいかないようで、他の棚は空きもちらほらありますね。日本の小説以外でこうした移籍本があった棚は、料理本のコーナーくらいでした。
また、新館オープンということでは、ご親切にも図書館カード裏に貼るシールなんてものまで置いてありました。渋谷区の図書館カードには各図書館の電話番号が書いてあるのですが、臨川みんなの図書館ができる前に発行済みの図書館カードには当然臨川みんなの図書館の電話番号は書いていないわけですよ。なので、臨川みんなの図書館も含めたものをシールにして配って、お持ちの図書館カードに貼ってくださいというわけ。
よくみると連絡先以外の記載もちょっと変更してありますね。私が持っているのは2005年6月に作った図書館カードですが、「1年以上、利用がない場合には、住所等の確認をさせていただきます」「このカードの利用にあたっての責任は、署名者本人に生じます」という文言が増えています。また、渋谷区立図書館ホームページのURLも記載されていますね。
この広尾・恵比寿地域は2005年末に2つあった図書室がなくなったのですが、「室」レベルの施設をなくしても「館」レベルの施設を作ってくれた方が利用もしやすいですね。机もソファも新しい上に、新設図書館にしては本も多いので、お近くの方はぜひどうぞ。

臨川みんなの図書館

