東京図書館制覇!本文へジャンプ 東京23区の区立図書館246館を全て制覇(訪問)しました!
これからしばらくは古い情報を確認しなおして最新情報に更新していきます。
その後、都立図書館→国立国会図書館と制覇していきたいと思います
東京図書館訪問記世田谷区
 経堂図書館

世田谷区立経堂図書館 訪問記

last visit:2006/10/3
2006年7月26日にオープンした経堂図書館は小田急線の高架下、経堂駅の改札の向かいにあります。と書くと、改札の目の前にあるかのようですが、実際には駅前ロータリーを挟んでの向かいなので少し歩きます。駅前のピーコックの隣ですね。

高架下を利用しているので、ワンフロアの長方形の図書館です。入り口は駅の改札側とその反対側の2つあるのですが、駅の改札側にある入り口から入ると、入って左にカウンター、右に談話室、新聞・雑誌コーナー。その奥に行くと、右におはなしのへや。もう少し進むと、右に児童コーナー、左にネット閲覧PC。その奥が一般書架で、そのまま真っ直ぐ進むともう一つの入り口があります。
こうして文章にすると本当に長方形の図書館なんだなぁという感じ。通路の左右に各コーナーがあるという簡単な配置ですね。

入り口を入ってすぐ右には図書館の除籍本をもらったり利用者の古本を置いていったり持っていったりできるリサイクル本コーナーがあります。私の背よりちょっと低いくらいの、リサイクル本コーナーにしては結構高さのある棚です。
棚いっぱいに本があるのは見たことないけど、いつも十数冊くらいはありますね。そんなにしっかりと見ているわけじゃないけど、ずっと同じものがあるという印象は受けないので、それなりに回転しているのかな。

「談話室」はガラスの仕切りに囲まれたソファの並ぶ小部屋ですが、実質は閲覧室と化していますね。というのも経堂図書館、席がこの談話室を含めても24席とかなり少なめ。なので、本を読みたい方が談話室の座席を利用することになり、実際にお話している人なんてほとんどいません。ただ、お子さん連れの方なんかは、通常の閲覧席だとお子さんがうるさくしないよう気を配らなければいけないけど、談話室ならそれほど神経質にならずに利用できていいですね。

ガラスと言えば、児童が絵本を読む「おはなしのへや」もガラス張りの空間です。細長い敷地で狭く感じがちなところを、うまく広々と見せていますね。児童コーナーの死角も減るので、安全面でもいいように思う。
私が行ったときちょうどおはなし会をやっていたのですが、大人の私は当然入れないおはなし会の様子をガラス張りであることによって初めて見ることができました。親御さんもご自分の子供がどんな感じでおはなしを聞いているのか見られていいのではないでしょうか。
でも、おはなしがつまらないと子供は集中できずに部屋の外に目が行っちゃうかも。これ、結構読み聞かせる方の力量が問われそうですね。

おはなしのへやの手前には新聞・雑誌コーナーがあるのですが、ここに寄贈雑誌コーナーがあって、フリーペーパーのR25がずらっと並んでいました。ちゃんと寄贈判子が押してあって、バーコードは貼ってないけど、カウンターに言えば借りられるとか。

フリーペーパーって、収入源が雑誌の売り上げじゃなくて、広告収入ですよね。とすると、1冊が多くの人目に触れて、少ない部数で広告効果が上がればより効果的なわけです(それをどうクライアントに証明して、単価を上げるかは難しいところでしょうが)。で、それを考えると、図書館に寄贈するってのは限られた部数で露出を高くする一つの手というわけですよ。もしかしてこれからはフリーペーパーの図書館寄贈が増えたりして。

一般書架の中にはビジネスコーナーが設置されています。が、一般書架の中の商業・貿易などの棚の隣にPHP文庫や日経ビジネス文庫などのビジネス文庫が並んでいるのと、その隣に資格に関する本もまとめてある程度。2006年9月に行ったときには、それに加えて「この経済本はすごい!」という特集もやっていました。これは2006.8.12-19号の週刊東洋経済の同名の特集で挙げられた本を展示したもの。これからはこういった期間を区切った特集などもやるのかな。この特集があっても、まだまだ棚には余地があるので、このコーナーは今後に期待ですね。

また、4回目の訪問にしてやっと気づいたのですが、ネット閲覧PCと向かい合った奥まった棚にもビジネスコーナーがあるのですよ。ここは、ビジネス本の中でも人生訓だけを集めているという面白いコーナー。ネット閲覧PCを利用している人の邪魔になりそうでちょっと見づらいんだけど、それも手伝ってか貸出も少なく、かなりの数のビジネス人生訓本があります。

一般書架の方にもこれとは別に人生訓の棚があるんですよね。どの本がビジネス人生訓でどの本がビジネスでない人生訓って線引きが曖昧で、見ていても「これがビジネス人生訓なの?」「これがビジネスじゃない人生訓なの?」と思うものもあるのですが、こんなの誰がやっても明確に線引きできないよなあ。というわけで、経堂図書館で人生訓をお探しの方は、ビジネスの方と一般の方と両方見ましょう。

ちょっと面白かったのが「地域資料」の棚に新聞のチラシが資料として置いてあったこと。日付と曜日とジャンル(「不動産」「スーパーなどの安売り」「その他」等)によって分類されたチラシがクリアケースに入れられて過去2週間分保存されています。新聞の折込チラシって「自由に持って行ってください」と置いてある図書館も多いのですが、資料として置いてあるって面白いですね。経堂図書館の基本理念として挙げられた四点の理念の中に、「地域の情報拠点になる図書館」というのがあるのですが、四方に商店街が伸びているこの場所にチラシを保存しておくのもその一環なのかな。

そう、図書館の入り口に「経堂図書館の基本理念」というものが掲示してありまして、「子どもたちが読書に親しむ図書館」「ビジネス情報を発信する図書館」「地域の情報拠点になる図書館」「地域の一員として発展していく図書館」という4点が挙げられていました。上にも書いたように、ビジネス情報に関してはこれからの充実を期待したいところです。

その理念に基づいたことなのかもしれませんが、2006年9月に行ったときには2つある入口の両方に腰の高さくらいの掲示板があり、「ここにあなたの作品を展示しませんか?」という募集をしていました。展示はもちろん無料で、10日間とのことです。作品展示できるコーナーは品川図書館にもありますね。ただ、経堂図書館のは掲示「板」ですので、立体作品はちょっと無理です。

また、経堂図書館にはネット閲覧PCが5台あり、利用・予約状況が入口を入って左の壁でわかるようになっています。ここにPC番号と利用時間を書いたカードがPC台数×時間帯数分ずらっと並んでいて、カードがそこにあればその時間帯は利用可能、カードがなければ利用・予約されているという仕組み。
世田谷区立図書館のネット閲覧PCは、中央図書館もそうなんだけど、利用単位が50分なんですよね。他の図書館って30分とか1時間とか、60進数できりのいい単位がほとんどなのですが、ちょっと変わってます。ただ、最後の時間帯は閉館時間の都合上30分間となっています。

そうそう、経堂図書館は閉館時間が21:30と、23区では中目黒駅前図書館(21:45閉館)に次いで遅くまで開いている図書館です。カウンター機能だけやっているところや、遅い時間帯は閲覧のみになっちゃう図書館だとそれくらい遅い図書館が他にもあるんだけど、全ての業務を閉館までやる図書館としては2番目に遅くまでやっています。しかも、中目黒駅前図書館は日曜・祝日だと18時で閉まってしまいますが、経堂図書館は日曜・祝日でも20時まで。これはいいですよね。会社・学校や遊んだ帰りにも図書館に寄ってみましょう!

それと経堂図書館はTRC(株式会社図書館流通センター)が業務委託されているようでカウンターに入っていまして、そういった委託された職員さんは大抵委託先のエプロンをしているのですが、経堂図書館では黒のノースリーブジャケット&白い半袖シャツ&黒パンツという制服(図書館の制服ではなく委託先のロゴが入っている制服です)を着ていました。エプロンではなく制服というのは初めて見たのでちょっとびっくり。
ただ、皆がビシッと制服を着ていたのはオープン当初だけだったようで、その後行ったときにはベストだけ着ているとかいった感じでしたね。やっぱり図書館職員さんに制服は定着しないのかな。

あと、経堂図書館は自転車置き場がちょっと変わっています。決められた場所に自由に駐めて自由に出るようなタイプではなく、無人有料駐輪システムのように駐めるとロックがかかるのですよ。といっても有料ではなく、ではどうやってロックを解くのかというと、図書館を出るときにカウンターに言えば専用コインをもらえるんですね。それを精算機に入れるとロックが解除されるという仕組み。
図書館の利用者でない駐輪を防ぎつつ、本当の利用者には必要以上の手間をかけさせない仕組みとしてこれはなかなかいいのではないでしょうか。ちなみに今は説明をしてくれるおじさんが常駐してくれているので、有人システムとなっていますね(笑)。

さて、経堂図書館は新設されるにあたって、商店街が四方に伸びる真ん中に位置する点、高架下という制約などから、「立ち寄り型図書館」というコンセプトで作ったそうなんですね。キーワードは「にぎわい」「ふれあい」「むすびあい」なのだとか。
でね、行ってみると確かにそういう雰囲気がありますね。オープン初日だからというのもあるんだろうけど、地元の方が「あら〜、こんなところでお会いして〜」なんて挨拶をあちこちで交わしていて、にぎわってふれあってるよって感じで。私が経堂に住んでいたら絶対毎日帰りに寄っちゃうよなぁ。

ちなみに愛称は「本の駅」。オープン前に愛称を募集していて、図書館だより等に利用するみたいですね。

机席がなかったり、CDなどの資料が置かれていなかったりする分、談話室(世田谷区立図書館では経堂図書館だけか?)があったり、ネット閲覧PCを5台も置いたりと、特徴ある図書館になっていますね。文庫ばかりのビジネスコーナーも、机席のない立ち寄り図書館ならばその方がむしろふさわしいか。電車で読むのには文庫の方が何かといいですよね。

経堂に用事のある方は、ぜひ経堂図書館にも立ち寄ってみてくださいね。

世田谷区立経堂図書館 データ

住所東京都世田谷区宮坂3-1-30 
Tel03-5451-0071
最寄り駅小田急小田原線 経堂駅より徒歩1分
東急世田谷線 山下駅から徒歩14分
小田急小田原線 豪徳寺駅より徒歩14分
開館時間
火〜土曜9:00〜21:30
日曜・祝日9:00〜20:00
定休日月曜(祝日は開館し、翌日を休館)
年末年始
外国語蔵書
英語英語絵本中国語ハングルその他言語
なしありなしなしなし
所蔵物
漫画カセットCDビデオDVD
なしなしなしなしなし
座席数 25席
新聞・雑誌コーナー(椅子)8席
談話室(椅子)8席
椅子席9席
検索用端末5台(全てタッチパネル入力機)
検索結果印刷機能あり
AV試聴不可
パソコン利用ネット閲覧PC5台あり(1回50分、21時からは30分)
本のリサイクル古本の授受と除籍蔵書の提供をするコーナーを常設で設置

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