世田谷区立粕谷図書館 訪問記
last visit:2007/10/11
粕谷図書館は京王線の千歳烏山駅から南方面にしばらく歩いたところにある図書館です。粕谷区民センターの地下1階が粕谷図書館になっています。この辺には「水際の散歩道」という遊歩道があって、ちょうど粕谷区民センターのすぐそばを通っています。私は行きはこの散歩道に気がつかなくて、帰りは暗くなっていたので通らなかったのですが、天気のいい昼間なんかだったらこの散歩道を通ってみたいですね。
粕谷区民センターの入口入ってすぐには喫茶ぴあという喫茶店があり、私も入ってみました。区民センターの利用後と思われるお客さんでぎっしり!私が入って満席になっていました。アイスティーを頼んで250円。世田谷区の施設でときどきみる福祉喫茶(知的障害者の方が働いている)なのですが、スタッフの方がニコニコとフォローしていていい雰囲気。
さて、喉の渇きも癒えたところで地下の粕谷図書館へ。階段を下りると左にカウンター、右に児童コーナー、階段からみて左から後方にかけてぐるりと書架が配置されています。カウンターの左の方に新聞・雑誌コーナーや検索機、パソコン利用席などがあります。
児童コーナーには畳のコーナーがあって、私が行ったときは小学校高学年か中学生くらいの男の子達が居間のように集まって利用していました。畳の香りがかすかにしていいですね。
私は図書館を訪問する際、このサイトの図書館データ用に外国語絵本の有無をチェックしているのですが、粕谷図書館の絵本コーナーに行ったときにちょうど外国人の子供(たぶん姉妹)がいたんですね。粕谷図書館にも外国語絵本があるなと私がチェックしている傍らで、この2人が英語をぺらぺらしゃべりながら見ていたのは日本語の絵本。何だか笑っちゃいました。
ちなみに外国語絵本は英語のみで50冊弱。
児童コーナーの脇、エレベーターがあるあたりに「交換本コーナー」があり、図書館の除籍蔵書や利用者の古本をもらうことができます。ここで面白かったのが「玩具・ぬいぐるみ・雑貨などは置かないでください。」という注意書きがあったこと。たぶん、そういうものを置いていった人がこれまでにいたんでしょうね。図書館に限らず、こういうちょっとした注意書きの追加って、実際の利用者を反映していて面白いですね。
新聞・雑誌コーナーは窓に面していて、地下に作った中庭みたいなところを眺められるようになっています。庭といっても入れないのですが、壁面の上から水が流れていて涼しげ。
なので、私はその中庭の方を向いている椅子に座って気持ちよく雑誌を読んだのですが、ほとんどの人は中庭に背を向ける席や横を向く席に座ってたんですよね。せっかくの眺めがもったいないと思っちゃうけど、いつも利用している人には見慣れた景色なのかな。
書架はほどよく椅子や机が配置されています。文庫の棚は長方形でなく、わずかに弧状になっていて、変わった感じ。この粕谷図書館全体も、正方形(一般書架)に長方形(児童コーナー)をくっつけたような形になっているのかな。面白い敷地です。
そして、粕谷図書館の特徴は徳富蘆花コーナー。粕谷図書館から少し東に行ったところに都立蘆花恒春園があるので、それにちなんだコーナーです。蘆花恒春園は、徳富蘆花の住家を蘆花の没後10周年に夫人が東京市に寄付して公園となり、更に周囲の土地も買収して今の姿になっているんですね。私は恥ずかしながらこのコーナーを見るまで、芦花公園という駅名は知っていたけど、それが蘆花にちなんだ公園であることさえ知りませんでした。
粕谷図書館の徳富蘆花コーナーには、蘆花全集や蘆花日記、蘆花研究本、またお兄さんの徳富蘇峰に関する本も揃っています。そういった市販の本の他にも、地元商店街が作った蘆花恒春園周辺のお散歩マップや、『蘆花生誕百三十年記念講演会「芦花の偉大さ」』という出久根達郎氏が世田谷文学館で行った講演を文章に起こしたものなども。これは読んで面白かったので、世田谷区ならでは本として別ページ紹介しました。よかったらご覧ください。
このときは閉館近くまで図書館にいてそのまま帰ってしまいましたが、次に行くときには蘆花恒春園に寄ってみたいですね。園内マップを見るとやたらとあずまやがあるから、読書もできそうだし。蘆花の晴耕雨読の気分を味わって、と言いたいところだけど、晴れてても読書しちゃうかな(笑)。

粕谷図書館

