東京図書館制覇!本文へジャンプ 東京23区の区立図書館246館を全て制覇(訪問)しました!
これからしばらくは古い情報を確認しなおして最新情報に更新していきます。
その後、都立図書館→国立国会図書館と制覇していきたいと思います
東京図書館訪問記東京23区以外の図書館
 東京都町田市中央図書館

東京都町田市中央図書館 訪問記

2007年7月11日、所用で『彷書月刊』という雑誌が読みたくて、都立図書館ホームページ区市町村立図書館新聞雑誌総合目録で調べたところ、都内の区市町村立図書館では町田市立中央図書館でしか所蔵していなかったので、江東区からはるばる町田まで行ってきました。

都立中央図書館でも所蔵していたのですが、この日は雨だったんですよね。自転車で行ける距離の図書館に自転車でいけないのはもったない気がして、町田市立中央図書館を選択。こんなついでがないと町田までなかなか行きませんしね。

町田市立中央図書館は町田駅のすぐそば、という文章を一度ならず読んだ覚えがあったのですが、小田急線町田駅からは結構歩きますね。JR町田駅のターミナル口から出れば確かにすぐなのですが、そのターミナル口が小田急町田駅から遠い側の改札なのです。ターミナル口から出た正面にある、ホテル・ザ・エルシー脇のエスカレーターを上った4,5,6階が町田市立中央図書館。ホテルと併設という図書館は私は初めてです。高円寺駅前図書サービスコーナーがホテルと併設と言えなくもないですが、これは図書館ではないですしね。

4階が児童コーナーと小説・家事関連本・外国語図書など、5階がそれ以外の図書とAV資料。新聞や雑誌はジャンルによって4,5階に置かれています。6階は読書室と事務室。ホールもあったかな。

図書館へと上がるエスカレーター側面の壁や、上りエスカレーターを降りた正面が展示コーナーになっていて、私が行ったときには地元の境川の生物(主に鳥)の写真が展示してありました。図書などに限定していない展示コーナーなんですね。

4階のカウンターと雑誌コーナーの間あたりには、外国語図書もあります。英語がほとんどですが、中国語も北京市崇文区図書館から寄贈された本があります。町田市の資料によると、町田市立図書館からも北京市崇文区図書館に本を寄贈しているようですね。
またハングルの本も、何故かハリーポッターのみがあります。1シリーズの小説のみというのは不自然なので、これは利用者からの寄贈本かな。

小説の棚に行くと、高い棚の上の段までぎっしり!文庫本の棚も、13段ある棚が一番下から上まで全部埋まっています。私の視力(免許の更新で、目を細めてどうにか通るくらい)では、一番上の棚の本のタイトルが読めません(笑)。

図書館って、手の届かないような高い段にも本を置く場合、比較的利用の少ない本を上に置いていて、町田市立中央図書館でも文庫以外は実際そうしているんですよね。それでも収まりきらない蔵書量ということでしょうか。でも、ちょっと立ち読みしたい程度の本が上の方にあったら、読まなくていっかって思っちゃいますね。

5階には和室コーナーがあります。靴を脱いで畳の上で本を読んだりできます。脇にちょこんと「くつを間違えないようにご注意ください」という看板があるのが親切ですね。

5階のAV資料コーナーには、CD・ビデオ・DVD・LDがあります。カセットは棚には見当たらなかったのですが、貸出しているように書いてあったので、閉架で所蔵しているのかな。LDは貸出はしていなくて、館内視聴のみですね。点数も結構ありますよ。

また、このAV資料コーナーには、持参パソコンを利用できる席があります。無線LANも利用できるようですね。私が行ったときもノートパソコンを利用している人が数名いました。

5階には点字資料もたくさんありました。一般書を点字にしてファイリングしたものだけでなく、市販の絵本に点字が打たれたシートを貼っているものも置いてありました。こういう絵本なら、点字が必要な人とそうでない人が一緒に読めますね。

6階の読書室は、かなり競争率が激しそうですね。読書室のドアに張られた説明を見ると、9:45から整理券を配り始め(開館は10時)、整理券を持っている人は10:10までに席につく。10:10以降は整理券を持ってない人にも空席を開放します。つまり整理券を持っていても10:10までに来なければ整理券は無効になるということですね。

この読書席、40席弱しかないので、夏休みなどは早めに来ないと席を確保できなかったりするかもしれません。あ、でも、5階にも調べもの席などあるので、調べものをする方はそちらをご利用くださいね。

難をいうと、床が板張りで靴音が響くんですよね。私、お目当ての『彷書月刊』を読むのに、雑誌コーナーに空席がなかったので、カウンター近くの椅子で読んでいたのですが、通行人の足音が耳についてどうも集中できない。十数分くらいでどうしても耐え切れず6階の読書室に逃げ込みました。利用者の多い図書館で、靴音が響く床というのはちょっとキツイ。

さて、町田市には私立鶴川図書館という図書館があったことをご存知ですか。私は知らなかったのですが、5階のレファレンスコーナー向かって左辺りに「私立鶴川図書館」コーナーというものがあるんです。ここの説明によると、
 浪江虔氏により、1939年(昭和14年)9月21日、当時の東京府南多摩郡鶴川村大蔵1760番地に、私立南多摩農村図書館が開館した。
 その図書館活動は、夫人の協力を得て続けられ、戦時下の困難な一時期止むを得ず休館した以外、1989年9月27日に閉館するまで、実に50年という長い期間にわたった。
 1968年「私立鶴川図書館」と改称。
 浪江氏の様々な実践は、町田市の図書館行政、地域文庫活動に多大な影響を与え、多摩地区のみならず日本の公共図書館史に大きな足跡を残した。
 町田市立図書館では、その功績を讃え、次世代に伝えていくために、私立鶴川図書館の資料とその蔵書の一部を再現し、展示しています。
とのこと。並んでいる本には、古くなった本の背に手書きのタイトルを貼ったものもあり、少なかった本を大切にしていた様子が想像できます。

この浪江虔氏は、二度も独房に入れられたこともあり、確かに蔵書も社会主義的なものが多いのですが、そういう自治的精神が自分で図書館を作るという活動につながったんでしょうね。もちろん、小説などもあるし、農村のための図書館ということで、農業や植物に関する本もたくさんありました。

ちなみに1964年11月28日朝日新聞の切り抜きによると、会費は小中学生が月20円、高校生以上は30円だったそうです。人件費入れないでトントンかやや赤字くらいでしょうか。全く頭が下がります。

溢れるほど本がある図書館の中、このコーナーで本の大切さにも想いを馳せてしまいました。