大田区立大田図書館 訪問記
last visit:2006/3/28
東急多摩川線沼部駅から歩いて少し行ったところです。密蔵院というお寺の横を通るのですが、細い水路が流れていてベンチもあり、夏は涼しげ。水路に沿って歩いていって、左に曲がって坂を上がれば大田図書館なのですが、その曲がり角のところに「六郷用水の跡」という碑が建っていたんですよね。この水路がそうみたいで、東急多摩川線の多摩川駅の方から続いているようです。
また、沼部って桜坂(福山雅治が曲にした)があるところなんですね。桜坂は駅から線路とほぼ垂直の道上にあります。桜の季節に行ってみたのですが、緩やかな上り坂をてくてく歩いていくと、おぉ咲いています、咲いています。両脇から坂に覆いかぶさる形で咲く桜が何とも華やかなこと。坂の手前の説明によると、昔はもっと勾配のきつい坂だったそうですね。今は沼部駅から緩〜い坂が続く形になっています。
ちなみに桜坂を回って大田図書館へ向かうと都立田園調布高校と東調布第一小学校の間を通る形になるのですが、ここもそれぞれの敷地に桜があり、両脇に桜を従えながら歩く形になりますね。まぁ桜坂の坂に覆いかぶさる桜を見た後だと少し見劣りしちゃうかもしれないけど。そう考えると大田図書館に行ってから桜坂という順序の方がよかったか。
桜坂を回らず駅から向かった場合、水路の横を歩きながら左を見上げると「大田図書館」という古めかしい文字が見えるのですぐわかります。<この古めかしさが大田区立図書館っぽいですね(笑)。馬込図書館もこんな感じだし。考えてみれば、坂の上にあるってところも馬込図書館と同じですね。
坂を上がって、更に回り込んだところが図書館の入り口です。入り口を入ると、右に新聞・雑誌コーナー、左にCD・カセットと文庫本、正面に2階への階段とカウンター。右を奥に進むと食堂です。売店と自販機があり、テーブルで食べることができます。左を奥に進むと、参考図書コーナーに一般書架。更に左に別室で児童コーナーもあります。
2階は閲覧席が学生用と一般用とあります。学生用はカウンターに申し込んで指定席を利用、一般用もカウンターに申し込むのですが席は自由だそうです。また、一般用閲覧室の横に持参パソコンを利用できる部屋(電源使用可)があります。
学生用閲覧室の廊下側の窓際に棚があって、洋書とタウンページはそちら。洋書の棚を見ていると、学生用閲覧席を見ている怪しい人っぽい感じになってしまうので、ちょっと居心地悪かったけど(笑)。
また、大田図書館のリサイクル本コーナーは入り口の自動ドアのすぐそばにあるので、物色しているうちにセンサーにひっかかってドアが開いてしまうんですよね。もう少しドアから離れた場所に移してくれると、こちらもあまり気を遣わずに済むのですが。
施設自体は決して新しくありません。でも、大田区立図書館は箱よりも図書に力を入れているって感じで好きなんですよね。棚を眺めていると、ついつい手に取ってしまう本がたくさんある。
私の独断では、書架の充実ぶりでは北区と大田区が23区で1,2を争っていると思っています。最近の本ばかりでなく、ベストセラー・トップセラーばかりでなく、バランスよく面白そうな本が並んでいるんですよね。
で、大田図書館はその大田区の中央館ですから、さぞかしすごい棚だろうと期待して行ったわけです。すると、まぁ確かに面白そうな本があるんだけど、量的にも質的にも中央館にしては。。。あれ?と思ったんですね。
う〜ん、どうしたことだろう、、、と館内をうろうろしていると、カウンターの横に別室みたいなところがあって、何やら書いてあります。「書庫」とやらで、ここに入る際はカウンターに一声かけて、カバンはロッカーに入れてください、とのこと。では、入ってみましょうと、カウンターでロッカーの鍵をもらい、荷物をしまって入ってみました。
そしたら、皆さん、こここそが大田区立図書館中央館にふさわしい棚ですよ!こちらはこちらで1層(フロア)から6層まである書庫。といっても、5,6層は職員以外立ち入り禁止なので、利用者が入れるのは1〜4層までですね。
図書館の1階から入ったところが3層で、5層が図書館の2階とつながっているようなので、書庫が2層分が図書館の1階分にあたるみたいですね。といっても、162.5cmの私で特にかがむ必要はないくらいです。
ここに古い本から新しい本まで様々な本がつまっているのですよ。何らかの基準で一般書架に置くか書庫に置くかを決めているのでしょうが、まだ出て1,2年しかしてないんじゃないかなぁなんて本もありましたね。また、小説などでは、一般書架にも書庫にも同じ本があったりもしました。
で、そんな本と古い本が並んで置いてあるのです。どれくらい古いって、私が見つけた一番古い本は、大正10年発行の本でした。すごいでしょ。
大正12年発行の司馬遷の史記がありまして、すごいなぁと思いながら中国思想の棚にいったら、同じ装丁の中国思想の本が何冊かあって、そのうち一つが10年発行でした。もう本を全開で開くことなんてできません。本を傷めないように30度くらいしか広げないで、そ〜っと読む。新聞縮刷版も、昭和1ケタの年からありました。
名前だけ知っている、親やそれ以前の時代のベストセラーの本とかを見られるのも面白かったですよ。しかも図書館の本ってことは、実際その時代の多くの人たちが手にした本だってことですからね。何だかもういろんな想いがこもっていそう。
実際、この棚回ってたら、見どころありすぎてすっごく体力消耗しました。いや、普通は何か見たい本が決まっていて入るのでしょうが、私はどんな資料があるのかを見たくて入るもんだから、一応全部回っているので(笑)。
この書庫って他の図書館だったら閉架になる部分だと思うんですよ。でも、ここが閉架だったら、開架が中央図書館にしてはあまりにも少なすぎる。それはちょっとないんじゃないの、ということなのか、まぁ私の想像であって、実際の理由はわかりませんが、荷物は預けないといけないけど利用者も入っていい場所になっているんですね。
あぁ、やっぱり大田区立図書館の親分たる図書館でしたよ。何だか嬉しいなぁ。

大田図書館

