練馬区立大泉図書館 訪問記
last visit:2008/6/10
大泉図書館は2009年3月31日まで改修工事のため休館しています。
以下は、改修工事前の訪問記です。
以下は、改修工事前の訪問記です。
大泉図書館は、大泉学園町の住宅地の中にある図書館です。最寄り駅の大泉学園駅から大泉学園通りを北上する形でしばらく歩いてから、路地を左に少々入ったところ。
図書館は3階まであるみたいですが、利用者が入れるのは2階までですね。1階は入口を入ると、正面に文庫本コーナー、右に新聞・雑誌コーナー、左にカウンター。もう少し奥に進むと、中央に中高生コーナー、右に児童コーナー、左がCD・カセットコーナー。ネット閲覧PCもありますね。それよりさらに奥の方が一般書架となっています。
入口を入ってすぐ左には丸太があり、「この図書館の書棚はこの木でつくってあります 木名 マカンバ」とあります。買い揃えたのではなく、あつらえて作った書棚なのでしょうか。いいですね、こういうの。
そこから左に折り返したところの階段の脇にはリサイクル本がかなりたくさんありました(少なくとも私が行ったときは)。奥まった場所なので、意外と利用者に気が付かれていないのかな。穴場かもしれませんよ。
CD・カセットコーナーには、CDとカセットの試聴機だけでなく、レコードの試聴機もあります。職員さんに聞いてみたら、閉架でレコードを所蔵しているんですね。2007年12月19日現在で50点ほど所蔵していて、全てクラシックみたい。目録はありませんが、検索機で大泉図書館所蔵のレコード資料という条件で検索すれば、何があるかわかりますよ。
書架を見ると、最下段がローラー付きの箱になっていて、引き出すと本が取り出せるようになっています。比較的利用の少ない本をここに収納していると思うのですが、それらの本も取り出しやすいし、普通に棚にさされている本も一番低いところにあっても下から2段目という高さになるので、とても見やすいです。
また、児童コーナーの円形の靴ぬぎスペースを丸い棚が囲んでいて、この棚の形も面白いですね。段によって、円の外側から本を入れるようになっていたり、内側から入れるようになっていたり。書棚自体が凝っている楽しい図書館です。
児童コーナーには600冊以上の絵本があり、「このコーナーの本は、浜中文庫の方より寄贈された外国語の絵本です。今では、手に入らない本もたくさんあります。大事に読んでください。」という説明があります。この浜中文庫とは何かを職員さんに聞いてみたら、詳しい職員さんを呼んでくれて、お話を伺いました。
大泉図書館の初代館長が浜中氏という方で、その方が所有していた本の寄贈とのことですが、何とこの浜中氏、大泉図書館オープン3日目にお亡くなりになったのだそうです。大泉図書館のオープンが1980年2月1日だったのですが、2月3日にお亡くなりになったのだそう。どんなお亡くなり方だったのかは聞かなかったのですが、大泉図書館オープンの姿をご自分の目で見届けられていたならばいいなと願うばかりです。
その後、奥様から寄贈のお話があり、地域の皆さんが寄贈されたものを大切に守ってきて、現在のこの棚に至るとのこと。どうぞこれからもこの浜中文庫を大切に維持していき、そしてせっかくの資料ですから、ただ所蔵しておくだけでなくぜひ利用してください、大泉図書館ご利用の皆様!
っていうか、この話、職員さんに聞いてみなかったら知ることのなかった話で、これってもったいなくありません?当時のことを知る方がいらっしゃるうちに話をまとめて資料にするとか、そこまでしなくともこの浜中文庫コーナーに浜中文庫の経緯を書いてみてはいかがでしょうか、大泉図書館さん。
また、書架の左奥に行くと、藤沢周平コーナーもあります。見どころたくさんの図書館ですね〜。コーナーにある説明によると
とのこと。説明通り、藤沢氏の著作(絶版本もあり)と藤沢氏に関する書籍や雑誌で、自筆ノートの類はないようです。まあ、もし所蔵しても開架にぽんとは置かないか。藤沢周平コーナーの設置にあたって
このコーナーは練馬区大泉学園町に二十数年にわたり在住し作家活動をされた藤沢周平氏のご遺族より著書の寄贈を受けるとともに、(財)加藤教育振興会からの寄付を基に設置されました。
また、地元、大泉学園を中心に藤沢作品を愛好する「藤沢周平と大泉の会」のご協力を頂いております。
そばの柱には略年譜があったり、近くのガラスケースには「藤沢周平と大泉の会」による写真が展示されています。私が行ったときには、「品川洲崎の男」の舞台となった場所を歩く散歩イベントの写真。故人を記念したコーナーは展示内容が変わらないことが多いですが、こういった会があると展示もイベントの開催にともなって入れ替わるだろうし、図書館の常連さんにも楽しいですね。
藤沢周平コーナーは図書館の一番奥なのですが、その向こうには庭があり、庭に通じるドアを開放してくれています。女性の像やベンチも置いてあって、木も結構多いので気持ちいいですね。夏でも木陰で涼しそう。大泉図書館に長居するときは、気分転換に庭に行くのもよさそうです。
2階の図書室は、小学生用と一般向けと2つありますね。小学生用の方は9時から17時まで小学生だけに開放しており(だから9時から17時でも学校のある平日は閉まっているみたい)、グループ学習等でしゃべりながら利用しても大丈夫なようです。一般向けの方は6席だけ社会人席で、それを利用する際にはカウンターへの申し込みが必要。ちなみに1階の藤沢周平コーナー手前にも調べもの用席(高校生以下不可)が12席あり、ここもカウンターの申し込みが必要です。
浜中文庫の話を聞いたせいか、思いを込めて作られた図書館という印象です。書棚に使われている木が紹介されているのも、作った経緯を残しておこうという表れだと思いますし。大泉図書館は2008年7月上旬から2009年3月にわたって大規模改修を行う予定なのですが、施設が新しくなってもこの設立時の思いを伝える図書館になって欲しいものです。その点、どうぞよろしくお願いいたします!

大泉図書館

