北区立田端図書館 訪問記
last visit:2008/1/9
田端駅北口を出て動坂方面に向かい、動坂より前で右折してしばらく行ったところにある田端区民センターの3階が田端図書館です。道中にも小さいけれど「田端区民センター→」という看板があるので、それをたどっていけばいいのですが、周囲の建物に溶け込んでいて気をつけないと見逃しそうになります。ちなみに私は、3度目に行ったときも見逃しそうになりました(笑)。1階の道に面しているところが駐輪場になっているので、それで公共施設だって気がつくかな。ここは小規模な図書館ですね。入り口入って、右にカウンター、左に児童コーナー。カウンターの横にCDや新聞・雑誌コーナー、その奥に机席があり、その周囲に家事関連本、地域資料、参考資料等。児童コーナーの奥が一般書架となっています。
席は椅子席が5つ、机席が9つととても少ないです。面積もあまり広くありません。ご近所の方が利用する図書館といった感じ。といってもそこはさすが北区立図書館、小さいながらも書架は充実しています。漫画なんかもありますよ。
ただ、閲覧という点に関しては弱いと思います。机席も新聞・雑誌コーナーの近くなので、新聞を広げている方(書籍の読書の方よりは場所をとりますよね)が多いですし。ここは北区の中でも最南にある図書館で、もうちょっと南下すれば文京区の本駒込図書館があるのですが、確実に座って読書をしたいなら本駒込図書館の方がよさそうです。
ですが、田端は図書館としては捨てておけない素材があるんですね。そう、田端文士村です。上野に東京美術学校(現東京芸大)ができて、芸術家が集まっていたところに、大正初期に芥川龍之介が越してきて、他の文人も集まってきて、田端文士村と呼ばれるようになったという。
なので、田端図書館には当然、田端文士村コーナーがあります。地域資料の棚のそばに「田端文士村コーナー」と書いてある書が掛けてあるので、その辺りがそのコーナーかと思いきや、一般書架の中の一番児童コーナーに近い棚、ジュニアコーナーや大活字本コーナーの隣が田端文士村コーナーです。
「のらくろ」を描いた田河水泡も田端に住んだ文士の一人なので、このコーナーの掲示にはのらくろの絵がたくさん載っていますね。書棚の方はというと、芥川龍之介、小林秀雄、平塚らいてう、菊池寛など田端に住んだ文人の著作や、彼らについての評論が並んでいます。
一般の出版社から出ている本以外にも、北区立田端図書館著・北区立中央図書館発行の冊子「田端文士村」第1〜12集や、東京都北区立教育委員会発行の「正岡子規と北区(北区立郷土資料館調査報告第6号)」といった区発行の資料、そしてほんの少し馬込文士村などの他の文士村の資料もあります。また、ここ以外にもカウンターの前の可動棚に竹久夢二やのらくろの漫画本などがありました。
でも、ここは馬込図書館の馬込文士村コーナーなんかに比べたらとても小さい。閉架もあるのでもうちょっと資料はあるんだろうけど、それでもそんなに多くはないでしょう。というのも、田端には駅のもっと近くに田端文士村記念館があるのです。田端駅から来たら田端図書館への通り道にある、駅から徒歩1分のところです。
田端文士村記念館ホームページによると、館内展示や講演会のみならず、月に1回程度の割合で記念館の研究員さんによる「田端ひととき散歩」なるイベントがあるんですね。参加料は無料とのこと(記念館自体も入館無料です)。今度行ってみよう。
田端文士村は、田端文士村記念館を北端、田端図書館を南端とするように文士の旧居が広がっていますので、文士村散策の中継点に田端図書館に寄るのもいいですね。

田端図書館

