南荻窪図書館、2008年4月の特集は『君亡き夏の 〜与謝野鉄幹と晶子〜』です。
与謝野鉄幹・晶子は南荻窪に住んでいたんですよね。南荻窪図書館の北にあたるその場所は、現在「南荻窪中央公園」という小さな公園になっています。与謝野晶子公園とも名づけられています。この特集コーナーにも与謝野晶子公園の場所を含めた地図が展示してあります。
こうしたゆかりの地は、もちろん杉並にあるばかりではなく、「与謝野晶子歌碑めぐり」によると、与謝野晶子の歌碑は海外にも建立されているのだとか。ちなみにこの本、大阪府堺市の国際文化部(国際課)が著者なんです。堺市は与謝野晶子の出身地で、市内には与謝野晶子文芸館もあるのだそうです。
それにしても私の知識は情けないもので、与謝野晶子といえば「君死にたまふことなかれ」を授業で読んだのと、「みだれ髪」という歌集名を文学史の知識として知っているくらい。「君死にたまふことなかれ」もたぶん国語の授業ではなく社会の授業で読んだんですよね。だから与謝野晶子のイメージとして、思想家的な部分の方が強いんです。
だから、特集コーナー上段右にあった「与謝野晶子児童文学全集」にもびっくりしてしまって。与謝野晶子って児童文学も書いていたんですね。全然知りませんでした。何か、この記事、私の無知をさらすだけの文章になりそうだなあ(笑)。
日本人としては「みだれ髪」くらい読んだ方がよさそうだなと思いましたが、この展示コーナーにあった「みだれ髪」は発行年の古そうなものが2冊と取り扱いに気を遣うことになりそうなので、それは地元江東区立図書館で発行年の新しいものを借りることに。その代わりに南荻窪図書館からは「パフュームの恋」という本を借りてみました。与謝野晶子の歌を「情熱」「情事」「恋愛」「嫉妬」「寂寥」「平穏」をキーワードに編集した歌集のようです。2007年7月にこういう本が出ているんですね。女の子っぽい装丁で、この特集コーナーでも一際目立っていました。
と、さっきから与謝野晶子のことしか書いていませんが、この特集は「与謝野鉄幹と晶子」なんですよね(笑)。ただ、実際のところ、与謝野鉄幹に関する本より与謝野晶子に関する本の方が多いから仕方がない。杉並区立図書館所蔵の本を、キーワード「与謝野鉄幹」で検索すると結果が45件なのに対し、「与謝野晶子」の場合は280件ですもん。ちなみに杉並区立図書館所蔵の本に限定せずに検索しても、「与謝野鉄幹」が104件なのに対し、「与謝野晶子」の場合は396件。杉並区立図書館の検索機は、こうした未所蔵資料を含めた検索もできます。
鉄幹の本でこの特集コーナーにあったのは「与謝野鉄幹」と、「晶子と寛の思い出」もそうか。寛は鉄幹の本名ですもんね。それでも「寛と晶子」ではなく「晶子と寛」であることを考えると、やはりスポットライトは与謝野晶子にあたりがちなのかもしれません。
この特集は2008年4月だけの特別展示ですが、与謝野鉄幹・晶子コーナーが南荻窪図書館の常設コーナーとしてあってもいいように思いますね。堺市の与謝野晶子文芸館のようなものはお金もマンパワーもかかりますが、図書館の1コーナーならそんなに大きなお金も手間も掛けずに作れます。南荻窪図書館と与謝野晶子公園で文学散歩もできそうですし。
まあ、そんな注文を出す前に、まずは自分が与謝野晶子を勉強します(笑)。与謝野晶子公園もまだ行ったことないので、次に南荻窪図書館に行くときには寄り道してみますね。

2008年4月の特集 『君亡き夏の 〜与謝野鉄幹と晶子〜』 (2008/4/12)