大久保図書館
新宿区立大久保図書館 訪問記
新宿区立大久保図書館は、新大久保駅の東にある図書館。通りから目立たないところにありますが、新宿立図書館の中では一番新しい図書館で、きれいです。やはり場所柄か、ハングルの絵本や書籍が多いです。
大久保図書館は大久保通りと明治通りの交差点より少し西にいったところ、駅で言うと新大久保の東、または都営大江戸線東新宿駅から北に行ったあたりにあります。この辺は韓国料理店が多いですね。食べ物屋さん以外にもハングルの看板があちこちに出ています。
大久保通りに新宿社会保険事務所の大きい建物がありまして、大久保通りから見たらこの建物は新宿社会保険事務所だけにしか見えないのですが、この建物の奥の方が新宿区の施設になっているんです。大久保通りから新宿社会保険事務所に向かって左の脇道を入って行くと、新宿区施設に入れる入口がありまして、その2階が大久保図書館。ちなみに他の階は、1階に区の出張所、4階に大久保地域センターが入っています。
図書館エリアに入ると、右手前に新聞・雑誌コーナー、左手前にカウンター。奥は一般書架が並んでいて、左奥の方が児童コーナーになっています。CD棚は、入口入ってやや左先の、コピー機の先にあります。
図書館内を回っていると、「床には座らないでください」という貼り紙があちこちに貼ってあります。確かに閲覧席も多い方ではないし、座る人が増えちゃった時期があったのかな。今は床に座る人は全然見ませんし、皆気持ちよく利用しているのでご安心を。
日本の小説は、著者の姓名の五十音順。複数の作家による作品集の場合、奥付に著者として複数の作家名が並んでいる書籍は、その書かれた作家達の一番先頭の著者名をとって、五十音順の並びに入れられ、奥付に著者名がない(著者名ではなく編者が記載されている)書籍は、本のタイトルで五十音順の並びに入れられています。外国の小説は、英米文学・ドイツ文学・フランス文学…と国別に分類された上で、日本の小説と同様に並んでいます。
漫画は一般書架と児童コーナーの両方にあって、一般書架の方は文庫の漫画が中心、児童コーナーの方はコーナー入口を入ってすぐ右にコミックス中心に置いてありました。一般書架の棚の方の漫画コーナーには、「A PEANUTS BOOK」(スヌーピーの漫画。セリフは英語)や「サザエさん」「ブラックジャック」の英語版などもありますよ。
児童コーナーは、入口にちょっとしたゲートのようなデコレーションがあって、そこをくぐって入っていきます。絵本は日本のおはなしも外国のおはなしも一緒にして、タイトルの頭文字で分類されています。近くの幼稚園からのプレゼントなども飾ってあって、ほっこりとする空間です。
児童コーナーの布絵本が洗濯用ネットに入れて整理されていたのが面白かったですね。布絵本って取り外せるパーツがあったりするので、袋に入れて整理していることが多いのですが、大久保図書館での入れ物は傷みやすい洗濯物を入れるあの洗濯用ネット。これだとそのまま洗濯もできて便利だったりするのかな。
大久保といえば、韓国料理や韓流グッズの店が多い場所としても有名な土地。そんな場所にある図書館だけあって、ハングルをはじめとした外国語資料が充実しています。
児童コーナーの入口ゲート手前にある外国語図書は、英語・中国語・ハングルのほか、ドイツ語・フランス語・スペイン語・フィリピン語の書籍も数冊ずつ所蔵しています。外国語図書は英語が一番多くて、英語:中国語:ハングルの比率が、10:6:5くらいですね。ハングル本の所蔵数だと、日暮里図書館の方が多いと思いますが、日暮里図書館が古い書籍が多いのに対して、大久保図書館は新しい本も多い印象を受けます。
一方、児童コーナーにある外国語絵本は、ハングル語の方が多かったです。外国語絵本の割合は、英語・中国語ともに100冊程度に対して、ハングル絵本が150冊ほど。外国語絵本の棚のそばにはく、外国語の児童読み物もあり、ロード・オブ・ザ・リングのペーパーバックなどはこちらに置いてありました。外国語図書を利用する方は、一般書架の外国語図書コーナーだけでなく、児童コーナーの方も要チェックですね。
資料として外国語資料を揃えているだけでなく、日本に住む外国人の方々も多く利用していることを感じさせるのが、大久保図書館が発行している図書館だより。日本語で書かれた図書館だよりの他に、休館日カレンダーや図書館イベントを掲載した、ハングルによる図書館だよりも発行しているんです。外国語で書かれた図書館利用案内は多くの図書館で用意していますが、外国語の図書館だよりなんて、大久保図書館で初めてみました。日本語の図書館だよりも、ふりがなが多くふってあるのですが、これも外国人向けの工夫だと思います。
更に、児童コーナーでも大久保図書館の国際性を発見。児童コーナーの一画に、「ぼくのわたしのすきなえほん」という、子どもの利用者が好きな本を投稿したものを掲示するコーナーがあって、それぞれの投稿には図書館からのコメントもついているんですね。で、ハングルによる投稿には、ハングルでのコメントがついているんです。外国語資料を揃えるだけでなく、外国語でのコミュニケーションもばっちり。最近の図書館は、外国語関連サービスも充実させていますが、その中でも大久保図書館一歩抜きん出ています。
棚を見ていると、本も比較的きれいなものが多いし、割と年季の入った施設であることが多い新宿区図書館にしては棚や壁もきれい。これはと思って行政資料で確認したところ、やはりこの大久保図書館は新宿区立図書館の中で一番新しい図書館でした。といっても1994年開館なので、もう10年以上経っていますが。
社会保険事務所の大きな建物の裏にあるという目立たなさが、穴場になっていているのかもしれません。机席が少ないので、調べものには不向きかもしれませんが、きれいで居心地はいいですよ。韓流好きでハングルを勉強している方は、腕試しに大久保図書館のハングル資料の読書にもチャレンジしてみてくださいね。
